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リコーブラックラムズ東京 2022-23シーズン報告会 「トップ4と戦える力がある」初の公開記者会見で明かした確かな自信と地域への浸透

着実に浸透している地域活動

西辻GMは運営面においてもシーズンを振り返った。何より心に残ったのが、最後のホストゲームである4月の秩父宮ラグビー場。秩父宮真黒(シンクロ)計画”と題し、チーム史上最多入場者数の11,060人を記録した。

天候が不安定な中、1万人を超えるブラックラムズファミリーがスタジアムを黒く染め、選手たちを大きく後押しした。ただ、ここに来るまでには苦労もあった。実は、開幕戦に1万人動員を目指したのだが、惜しくも届かなかったことを明かした。

「選手たちにたくさんのファンの前でプレーしてほしい想いがありました。開幕戦で1万人動員を目指しましたが及ばず、必ずどこかの試合で目標を達成したい。それを最終戦に持ってきました」

ホストゲーム最終戦をリベンジの場に設定し、最後に達成することができた。この経験も確かに来シーズンへとつながるものだった。

「注目されるというのは、プレッシャーを受けることでもあると思いますが、もっともっと自分たちの価値・プライドを感じてほしいと思っています。

一方でビジネスサイドのメンバーたちも、これまで達成できなかったことを達成できた。一つ自信になると思いますし、成功体験となったので次につながるシーズンだったと思います」

昨シーズンの取り組みも自信へと繋がった

そして、チームにおいて大きなパワーの源となるのが地域密着。西辻GMが先頭に立って世田谷区との関係を深めていった。

すでに2021−22シーズンから昭和女子大学ともパートナーシップを結ぶなど、120を超える団体と繋がっていた。

昨シーズンは自治体との定例ミーティング開催や駒沢や三軒茶屋の商店街にも積極的に足を運ぶなど、その地盤をより強固にしていった。これらの地道な活動について確実に手応えを感じていた。

「ホストゲームの8試合で約42,000人の方が応援に来てくださって、その3割が世田谷区の方々です。これはリーグワンの1年目と2年目で大きく違う点でして、自分たちの取り組みが浸透していると感じています」

西辻GMそして、チームスタッフは地域への想いも熱く持っている。チームとして持つ考えを共有した。

「お金をかけてプロモーションすれば、いろいろなことができると思いますが、それはチームとしてサステナブルではないです。もっと地域と密着して、近い距離で接点を作るのがブラックラムズの良さだと思っているので、今後も接点をたくさん作っていきたいです」

30分かけて行った記者会見の後は、シーズン報告会を開催。総勢36名の選手が一堂にファンの前へと姿を見せた。

(つづく)

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