横浜DeNAベイスターズ 従来の常識を変えた新たな観戦定義と”横浜反撃”を後押ししたユニフォーム制作秘話 〜横浜スポーツビジネススクール 第2回編①〜
「まずは門戸を叩いて挑戦してほしい」
約1時間の講義が終わると質疑応答の時間に。前回同様にノンストップで約30分間、受講者から質問が寄せられ、原さんも「皆さんとても興味を持ってくださっているので、質問の角度が鋭いと感じました」と後に語るほどであった。
講座終了後に、ここで受講者の方々に伝えたかったことを訊ねた。
「ベイスターズがビジネスとして現状どこのフェーズにいるかです。我々の目指してるものは球場で野球観戦をするにとどまらず、次のステップへ羽ばたいてさらに上を目指してるというのは、私がお伝えしたかったことです」
本講義の最後の章では、ベイスターズの中期経営計画が展開された。
「5年後には 世界最先端の取組みを行うスポーツチーム」
「20年後には名実ともに世界一のスポーツチーム」
球団職員全員が上記の中期目標に向け、日々奮闘している。原さんも自身の立場として、”ベイスターズをこんなチームにしたい”という想いを語った。
「”野球のルールは知らないけれども、ベイスターズは知っています”という世界観を創りたいです。地域のアイコンとなり、世界へ飛び出して行ってもベイスターズの名前が認知されているところまで持って行きたいです」
この講座は、スポーツビジネス・エンタメ業界を志す方が受講している。ここで学んだ経験を活かしてほしいことについて訊ねた。それは、自身が望み続けてきたステージに果敢に挑み続けたからこそ出た言葉だった。
「まだまだ門戸は狭い領域だと思います。ただ、そこで諦めるのではなく、まず門を叩いてみてほしいです。今は他の業界にいたとしても、中途で入って行けるルートが構築されつつあると思うので、自分の長所をしっかりつくり上げていただきたいです。
あとは入ってゴールではなく、みんなが”自分がここで活躍できる”ところまで成長していければ、我々の業界も発展していくと思います」
前半終了後は、施設の見学ツアーが行われた。横浜スタジアムの中や球団が運営する「THE BAYS」などを回っていった。
そして、後半では「スポーツから考えるイノベーション」をテーマにワークショップを中心に行われた。
(後半へつづく)
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