「ES CON FIELD HOKKAIDO」竣工式 約65万人の方たちの力で完成した”世界がまだ見ぬボールパーク”
1月5日、北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」の竣工式が行われた。
球団関係者や施工関係者ら約300人が出席。3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの監督を務める栗山英樹プロフェッサーや稲葉篤紀GM兼スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)といった面々も球場の完成を祝った。
(取材協力:(株)ファイターズ スポーツ&エンターテイメント、文:白石怜平)
着工から979日、約65万人の方たちの手により完成
「ES CON FIELD HOKKAIDO」は、18年11月に北海道北広島市にファイターズの新球場として建設することが発表され、20年5月1日から着工。この前日4日までの32ヶ月・979日間に亘り建設が行われてきた。
札幌駅から最寄り駅の北広島駅まで電車で約17分、同駅から徒歩約19分のエリアに位置する。
32ha(32万㎡)の広大な土地にはスタジアムのほか、周辺には「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE」として、マンションや農園エリアなどが続々と開発されている。
球場の面積は5万㎡で収容人数は35,000人。開閉式の屋根と天然芝を導入し、これらを両立させる球場は日本初である。
また、試合観戦においても球場内のどこからでも観れる360度回遊型コンコースの他、レフトスタンド後方に設置されたミュージアムや温泉施設などが入るタワー型特別エリア「TOWER 11」など、これまでにない工夫が数多く施されている。
工事が始まった20年5月は新型コロナウイルスの感染拡大が本格化し始めた時期。そして3度の厳冬を迎えながらも工事が中断されることはなく、竣工式を迎えることができた。
延べ約65万人、1日では最大1500人の方たちが工事に当たり、竣工式には関係者や来賓合わせて約300人が出席した。
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