「横浜市旧市庁舎街区活用事業」三井不動産が創り上げる関内の未来〜横浜スポーツビジネススクール 第3回編①〜

22年12月3日から23年1月28日の間、横浜市内で「第3期 横浜スポーツビジネススクール」が開催された。横浜DeNAベイスターズが開催しているビジネススクールで、29名の大学生・社会人が生徒として参加した。

全5回のプログラムではどんな内容となっているのか、各回にフォーカスし連載でお送りしているこの企画。本編では第3回の模様を2回に分けてお送りする。

>横浜スポーツビジネススクールとは

(取材協力:横浜DeNAベイスターズ、撮影 / 文:白石怜平)

26年にグランドオープン予定の「横浜市旧市庁舎街区活用事業」

前回第2回は「球団経営から学ぶ、スポーツの新たな魅力作り」をテーマに、ビジネス統括本部所属の原惇子さんが講師を務めた。

球団のビジネスモデルや、ベイスターズ独自で再定義した野球観戦の定義などを展開。さまざまあるイベントの中で、昨シーズン横浜F・マリノスとともに開催した「「I☆YOKOHAMA SERIES」の秘話についても語られた。

後半では、上林功(いさお)・追手門学院大学社会学部スポーツスポーツ文化学専攻准教授 / 株式会社スポーツファシリティ研究所代表が登壇した。

>第2回の模様はこちら

ここでは講義とグループワークを組み合わせて行われ、今後のスポーツ界に必要なのは”共創”であると説いた。受講者間で、イノベーションに向けたさまざまなアイデアが出され、賑わいを見せた。

第3回のテーマは「スポーツ×まちづくりから見る、コンテンツの活かし方」。前半では、三井不動産株式会社関内プロジェクト推進準備室の大坪兼士さんと、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)スマートシティ統括部の川野卓也さんが講師を担当した。

ここでは、ベイスターズそして親会社のDeNAが球界参入時から推し進めてきた”まちづくり”についてがメインとなった。

三井不動産株式会社関内プロジェクト推進準備室の大坪兼士さん

三井不動産とDeNAの両社は「横浜市旧市庁舎街区活用事業」の共同事業者である。

この事業は、20年6月に馬車道へ移転した横浜市庁の跡地再開発事業。JR関内駅前そして横浜スタジアムに直結された、総延床面積約128,500㎡の大規模ミクストユース(複合利用)プロジェクトである。

全体イメージ図(提供:三井不動産)

昨年7月に新築工事が着工され、25年12月に供用開始・26年春にグランドオープンが予定されている。

三井不動産を代表企業とし、DeNA、鹿島建設株式会社、京浜急行電鉄株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社竹中工務店、東急株式会社が参加し、加えてテナントとして株式会社関内ホテルマネジメント(株式会社星野リゾート100%子会社)を加えた8社によるコンソーシアム(共同事業者)として推進している。

ここでは、「MINATO-MACHI  LIVE(みなとまち ライブ)」をまちづくりのコンセプトに掲げている。

 ”「新旧融合」を特色に、旧市庁舎行政棟を保存・活用し横浜の文化を継承し、格式ある景観を形成します。また、次世代の横浜を象徴するエンターテインメント&イノベーションの拠点となり、新たな感動とにぎわいの源泉となる街を創造します”

(8社合同のプレスリリースより)

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