横浜DeNAベイスターズ ”第二の創業”から始まる「世界一のスポーツチームへ」の道のり〜第4期 横浜スポーツビジネススクール〜
バウアー投手での経験は“貴重な経験”
青木さんはここで早くも実践している例を挙げた。上述のバウアー投手についてである。
バウアー投手は5年連続(15年〜19年)2桁勝利、20年にはサイ・ヤング賞を受賞するなどメジャーを代表する投手。
晩年ではなく今も現役トップクラスのパフォーマンスを発揮する投手が異例の来日を果たしたということで、入団が決まってから日米のメディアやファンがその動向に注目した。
「バウアー投手が来ることが決まってから、海外メディアからも多く取材依頼が来ました。現役メジャートップクラスの選手を迎え入れるためにはどんなことをしないといけないか。”20年後に世界トップチームになる”うえでの疑似体験として、我々職員も日々貴重な経験をさせていただいています」
講義後に設けられた質問コーナーでもバウアー投手の獲得について寄せられた。青木さんは、事業側の立場でこう回答した。
「彼は自分の会社を持っており、野球選手であるとともにビジネスマンでもあります。なので、野球以外の面でもプラスαの価値を提供し合えるように事業側とも連携してプレゼンをした結果、響いてくれたのだと思います」
その他にも質問は多岐に渡り、約1時間半にわたる青木さんの回は終了。この日の後半は、かつて選手としてプレーし現在は統括本部 育成部の部長を務める桑原義行さんによるグループワークを開催。
第2回以降は、まちづくりや海外の事例などを交えて展開。第5回には他球団の事例として福岡ソフトバンクホークスの取り組み、そして両球団による座談会が行われた。
(つづく)
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