ミズノ・藤田真之介さん リーダーの使命と矜持 ”ミズノだから実現してくれました”をこれからも
日本のアスリートが世界で勝つために、選手のみならずギアを提供するメーカーも共に”パートナー”として戦っている。
そのパフォーマンスを最大限に引き出す技術を武器に世界各国のメーカーとの競争に挑み続けるとともに、選手と担当者の域を超えて人と人との絆の物語がある。
今回はそんなメーカー担当の仕事、そして選手との絆を連載企画としてお届けする。
この企画ではミズノ株式会社(以下、ミズノ)で水泳を担当する藤田真之介さんと小堀勇氣さんに登場いただき、本編では藤田さんの現在の仕事や、その想いについてお話を伺った。
(取材協力:ミズノ株式会社、文:白石怜平)
15種類の競技でマーケティング部門を束ねるリーダー
現在藤田さんは、コンペティションスポーツ事業部でマーケティング部の課長として日々業務に勤しんでいる。
部署としては野球とゴルフ以外の競技スポーツを管轄しており、藤田さんの担当は水泳をはじめ体操競技・トランポリン、柔道、空手やアーチェリーなど約15種もの競技を担っている。
具体的な業務としては、事業企画から宣伝といったプロモーション、さらには選手及びチームへの販売促進や契約回りを網羅するなど幅広い。
契約選手も池江璃花子選手(水泳)を始め、柔道日本代表、体操競技・トランポリン日本代表など錚々たる選手・チームが名を連ねている。
昨年はオリンピック・パラリンピックが東京で開催された。大会では、上述の選手始め契約選手が多数日本代表選出そしてメダルを獲得。ミズノもオリンピックを盛り上げた一員として大きな役割を果たしていた。
「これまでは東京オリンピックが1つの節目にありました。選手の皆さんに世界で戦えるギアを製作していくことで、多くの方に知っていただきたいという想いでやってきました。
東京が終わったので次はパリに向けても選手に活躍していただくために、より良いものを提供していかなければなりません」
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