「横浜のまちで”イノベーション”を」横浜DeNAベイスターズが展開する横浜スポーツビジネススクールとは?

昨年セ・リーグ2位の成績を残し、今シーズン25年ぶりの日本一を狙う横浜DeNAベイスターズ。

2011年の11月末に球界へ参入以降、グラウンド内外でさまざまな企画・事業を展開してきた。その中の1つに、球団が運営している「横浜スポーツビジネススクール」がある。

この「横浜スポーツビジネススクール」とはどんなスクールなのか。本スクールの第1期から企画・運営している広報・コミュニケーション部の矢野沙織さんに、立ち上げの背景から現在までを伺った。

(取材協力:横浜DeNAベイスターズ、写真 / 文:白石怜平)

スポーツビジネスをテーマに展開

「横浜スポーツビジネススクール」とは、横浜DeNAベイスターズが運営する会員制のシェアオフィス・コワーキングスペース「CREATIVE SPORTS LAB(CSL)」にて、21年10月から行われているスクール。

球団がこれまで培ってきたノウハウをもとに、スポーツビジネス・エンタメ業界など様々な業界で活躍する人材育成・創出を目的として展開している。

第1期が21年10月17日〜11月7日、第2期が昨年3月6日〜5月21日、そして昨年12月3日から今年1月28日までの第3期を終えた。

各期とも全5回構成となっており、主に社会人の方々を中心に事前に募集し、受講者数は30人規模である。

1月28日まで行われた第3期の模様

CSLは、「Sports×Creative」という理念を掲げており、さまざまな人・組織が集まり、情報を共有して交流することで、新たな産業を共創していく想いが込められている。

第3期の内容イメージ(球団提供)

具体的なプログラムの内容は、「スポーツビジネス」がテーマ。

チーム強化などグラウンド内での取り組みに加えて、球団経営についてや横浜スタジアムがある関内エリアの再開発といった、グラウンド外の観点も交えたカリキュラムが用意されている。

日本のみならず海外の事例も参考にし、講師は球団で実際に働く職員に加えて各界の専門家を招いている。

Mazda Zoom-Zoomスタジアム広島の設計やベイスターズが運営する施設で、CSLの拠点でもある「THE BAYS」の立ち上げにも関わっている上林功・追手門学院大社会学部准教授や、渡辺誉志・株式会社楽天野球団 東北楽天ゴールデンイーグルスBtoC営業本部 本部長 / マーケティング本部 副本部長など、豪華なラインナップが揃っている。

第1期から講師を務めている上林功・追手門学院大社会学部准教授

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