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帝京大ラグビー部 岩出雅之前監督 26年間の監督生活で培った”体育会イノベーション”「自己反省を行い、一つ一つ意識を変えていった」

体育会イノベーション

岩出氏は指揮を執るにあたり、”体育会イノベーション”をスローガンに掲げてきた。二之湯代表理事はそのきっかけやどんな問題意識を持っていたのかを尋ねた。

「僕自身はまさに大学時代は縦社会のど真ん中を経験してきました。ただ、今は心理学や行動経済学といった難しいことを考えず、選手たちのコミュニケーションの変化などを12・3年前当時の時などと照らし合わせて、考え方の基準が違うのではないかと思いました。正しいことは何かを指導者は見つめないといけないです」

二之湯代表理事はその話を聞き、「自身の組織や文化を変えるのがすごいところだと思います。実践に繋がったことについて、他の指導者とどう違ったのでしょうか」とその違いを深掘りした。

岩出氏は自身の学生時代にルーツがあったことを明かし、こう語る。

「僕自身は伝統校(早稲田・慶應・明治)でラグビーをしていない。高校時代は、15人ちょうどしかいないようなチームでした。大学に入って初めてラグビーを教わったり、さまざま経験を通じて、過去の実績を元に自分を奮い立たせたりするのではなく、なかったものをいいものに変えるといった自主的な要素を高校時代でとても育んでもらえた。

守ろうというものがないので自分が考えて行動しないと前に進まない。分かったふりしても何もならない。そういった発想からいい結果につながる歩みをして来れました」

次ページ:岩出氏のアプローチとは

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