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リコーブラックラムズ東京「ラムズの夏休み2024」企業と地域も一体となり世田谷夏の風物詩に

8/24〜25の2日間、「BlackRamsTokyoが二子玉川ライズにやってくる!ラムズの夏休み2024」が開催された。

「二子玉川ライズ ガレリア」で、地元のファンや子どもたちは終わりを告げようとしていた夏休みの思い出をつくった。

(取材 / 文:白石怜平)

ラグビーの枠を超え、”夏らしさ”がさらに加わる

本イベントは、リコーブラックラムズ東京が行っている夏のイベント。一昨年から行われており、「ラムズの夏休み」として地域の代表的なイベントになっている。

チームはホストエリアである世田谷区との絆を深めており、シーズン中に選手が区内の小中学校への訪問や、地域商店街でのお祭り参加など、地域貢献活動を積極的に行っている。

二子玉川駅の改札を降りると、選手やスタッフらが自らうちわを配るファンサービスでお出迎え。通りかかった方も驚きと笑顔を見せ、早速コミュニケーションが生まれた。

右に進むとチームロゴとマスコットキャラクター「ラムまる」が施されたアーチ型の入り口が目の前に立っている。ここから夏休みを締める思い出の舞台が広がった。

二子玉川ライズ ガレリア一帯が会場となった

今年で3回目を迎えたラムズの夏休み。昨年までは7月と8月に土曜日1日ずつと分けていたが、今回は初めて連日で行われた。

例年300人以上来場する大盛況な催しということもあり、「明日もやってほしい」などという声がかねてから多く挙がっていた。

会場内はグッズショップやブース出店、ワークショップが展開された。特に盛り上がりを見せたのはグッズショップとラグビー体験会。

グッズショップの前に迫力ある選手のパネルも掲示された

この日に合わせて新たなラインナップが追加になったこともあり、例年以上の盛り上がりを見せた。グッズを片手に選手と記念撮影も行われるなど、世代問わず楽しめる空間が自然とつくられていった。

メインコンテンツとも言えるのがラグビー体験会である。選手やスタッフとともに、タックルやパスを体験できるコーナー。

ファミリーで多く立ち寄るシーンも見られ、子どもたちもボールを投げたりマットに飛び込むなどラグビーの動きを体験し、競技を知る機会になった。

トライを決める体験では子どもたちも全力で飛び込んだ

また、今回も夏らしさがふんだんに盛り込まれるコーナーが用意された。ブラックラムズ東京の野田朝子氏(広報担当)は、新たに取り組んだことについて話した。

「今年は縁日を出店し、お祭りの雰囲気をさらに出しました。より夏らしく彩りたいのと、このイベントを夏の定番にしたい想いから始めました。夜20時まで開催したのですが、ありがたいことに夜も大盛況でした」

縁日では、スーパーボールすくいや水ヨーヨー、レトロTVゲームチャレンジなどお祭りとして楽しめる場所を設けた。(すべて有料)

世田谷区のみならず東京都ともタッグを組む

オリジナリティあふれるチームスタッフの発想に加え、スポーツ界や地域・企業との関わりが詰まった空間にもなっていた。

区の枠を越えて、東京都とタイアップした企画も展開された。今回設置されたのは、応援ブースとボランティア診断チャート。

特に応援ブースについては、来年「世界陸上」と「デフリンピック」という2つの世界大会が東京で開催される。

デフ(Deaf)は、英語で「耳がきこえない」という意味で、”デフリンピック”とはデフアスリートの国際大会として開催されている。

デフリンピックは来年11月には日本初開催であり、ブラックラムズ東京がホストスタジアムとしている駒沢オリンピック公園総合運動場が会場の一つになっている縁がある。

今年4月に行われた昨シーズン最後の駒沢での試合でもデフラグビーの体験会が行われるなど、チームとしてデフスポーツを盛り上げている。

ここでもデフスポーツの体験コーナーが設けられ、子どもたちが幅跳びに挑戦した。

デフスポーツに挑戦した子どもたち

ボランティア応援チャートでは、自分に合うボランティアが何かを診断するもので、挑戦者にはその場でプレゼントも配られた。

その他、チームそして母体の株式会社リコーはこのイベントを通じて環境課題へとアプローチしている。縁日や各種体験会に加えて設けられたものとして行われたのが「植林イベント」。

植林活動につながる缶バッジ製作

リコーグループの森林保全活動「100万本の未来の森プロジェクト」に参加している取り組みである。

植林活動を応援するオリジナルデザイン缶バッチづくりに参加すると、1名につきブラックラムズ東京が東南アジアにマングローブ一本を植林する。

チームにはトンガやフィジーなど、南太平洋の島国出身の選手が多く所属している。これらの国では地球温暖化による海水面上昇が起きており、食糧危機といった生態系への影響が懸念されていることから、少しでも役立てるように会社を挙げて取り組んでいる。

選手のみならずコーチ・スタッフも”参加したくなる”イベントに

今年の「ラムズの夏休み」でも、選手・コーチそしてスタッフ約40名が一丸となって取り組んだ。

ラインナップにはない選手も家族と共に訪れており、訪れたファンもサプライズ登場で驚きを見せながら、会話や写真撮影などで一緒の時間を過ごした。

チームが一つになって協力してくれることを象徴するお話を野田氏は明かしてくれた。

「多くの選手がファンの皆さんと交流していますが、新たにチームに加入したタンバイ・マットソンヘッドコーチやカール・ホフトアシスタントコーチなども当日飛び入りで参加してくれました。

一緒にうちわを配ったり、ファンの皆さんとも積極的にコミュニケーションをとっていただき、チーム一体となって活動できるのが嬉しいですね」

この日駆けつけたアシスタントコーチのカール・ホフトとヘッドアナリストのクリス・ミルステッド

今年もあふれるほどのファンが訪れ、盛り上がりのまま終えたラムズの夏休み。現在チームは菅平での合宿を終えてプレシーズンマッチへと入っていく。

12月の開幕に向け、ファンから得た力を蓄えて万全な状態で臨んでいく。

(おわり)

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