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帝京大ラグビー部 岩出雅之前監督 強さの原動力は”リフレクション”「自分自身の捉え方が見え、行動や目標が変わってくる」

3月12日に開催された「第9回 ジャパンコーチズアワード」。

2021年で優れたスポーツ指導者を表彰する本イベントの最後には、1月に帝京大学ラグビー部を4年ぶりの全国優勝に導き、勇退を発表した岩出雅之前監督が登場。

本アワードを主催する「一般財団法人日本スポーツ推進機構(NSPO)」の二之湯武史 代表理事と特別対談を行った。本編では後編をお届けする。

協力:一般財団法人日本スポーツ推進機構(NSPO)

二之湯代表理事が感じた岩出氏のリーダー像

これまで、岩出氏が帝京大ラグビー部監督時代で行ってきた”改革”について語られてきた。ここからは、岩出氏のリーダー像に迫った。

二之湯代表理事は岩出氏について、「全体を俯瞰して見て、専門性の持つスタッフにも満足感ややりがいを持ってもらうといった、全体のバランス感覚に優れているのではないか」という自身の持つ印象を語った。

それと共に、「チームとして全体がうまく機能しているところが結果を残していると思いますが、その点はどう考えていますか」と強いチームの”秘訣”を尋ねた。

「僕自身も目指していました。選手たちも時代と共に変化していますし、科学的な考えもどんどん高まっている中で、指導者が同じところに立っていたら進歩しないです。どんどん変わっていなかいといけない一方で、どんな姿勢で変わっていかないといけないかが大事です」

とし、少子化の影響で保護者や指導者の関わる力が強まっているなど、教育的視点も交えながらさらに続けた。

二之湯代表理事の質問に答える岩出氏

「専門的教育と人間教育はセットにならないといけない。人間的な教育は監督・コーチだけでなく、関わる全ての人が指導していこうと。学生が『誰に一番影響を受けたか』という答えにスタッフ、そして学生自身もそういう存在になってほしい。

教育環境の中に大学スポーツがあるので、ラグビーも教育環境を保ちながらアスリートとしての成長を促すような専門性を持つ。とてもバランスがいることになると思いますね」

次ページ:特に力を入れた「リフレクション」

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