
ブラックラムズ東京 シーズン報告会 トップチームと互角の勝負を繰り広げ、来季目指すは“国立を黒に染める”決勝の舞台
6月7日、二子玉川ライズ ガレリアにて、「ブラックラムズ東京2024-25シーズン報告会」が行われた。
出陣式や「ラムズの夏休み」などでお馴染み、チームの出発点であり到着点でもあるこの地でラムズファミリーへ激闘の報告を共有した。
(取材 / 文:白石怜平、表紙写真提供:ブラックラムズ東京)
最後までプレーオフトーナメントを争う熱きシーズンに
2024-25シーズン、ブラックラムズはDivision1で7位の成績をマーク。
特に上位チームと互角の試合を展開し、優勝した東芝ブレイブルーパス東京とは1点差(第9節:44−45)、3位の埼玉パナソニックワイルドナイツとは6点差(21−27)などと接戦を繰り広げた。
そして第2節の東京サントリーサンゴリアス戦では、33−32で勝利。80分のホーンが鳴った後、相手がトライを決めようとしたところを中楠一期が防ぎ、劇的な幕切れとなった。

シーズン終盤までプレーオフトーナメントを争うなど、最後まで熱い試合を見せ続けた。
報告会は「ラグビー わんだほー!」などで活躍中の浅野杏奈さんが司会を務め、また初の試みとして手話での発信を行うため、手話通訳士も壇上に上がった。
まず最初に栄誉が称えられた。5月7日まで開催されていた「リーグワンマスコット総選挙2024-25」において、ラムまるが優勝したことが改めて伝えられた。浅野さんからコールされると、大きな拍手がラムまるを包んだ。

続いてタンバイ・マットソンHCと松橋周平バイスキャプテンがシーズンを振り返る。マットソンHCは、流暢な日本語で以下のように語った。
「ブラックラムズファミリーの皆さん、いつも温かい応援ありがとうございます。本当に感謝しています。選手たちは最後まで諦めませんでした。私はこのチームをとても誇りに思います」

松橋VCもリーダー陣の一人としてチームを牽引し、シーズンを戦い抜いた。
「週の始めにチームとしてやっていくことをリーダーのみんなで挙げていったのですが、それに対してチーム全員がどう同じ方向に向かっていくかをリードしていった点はリーダー陣で努力しました」

続いて退団選手の挨拶へ。
この日はシオネ・アフェムイ選手、ルル・パエア選手、麻生典宏選手、ネイサン・ヒューズ選手、マイケル・ストーバーグ選手、ジェイコブ・スキーン選手、ネタニ・ヴァカヤリア選手、濱野大輔選手、ロトアヘア アマナキ大洋選手、山本昌太選手、柳川大樹選手の11選手がラムズファミリーへ感謝の言葉を伝えた。
特にストーバーグ選手は、全試合にスタメン出場しシーズンでファンが選ぶMVPにも選出された。マイクを持ちこう述べた。
「4年間僕や僕の家族を温かく迎えてくださったことをとても感謝しています。この数日間で皆さんからメッセージをいただいています。ブラックラムズのファンはラグビーのことをよく知っていると思います。
その上で熱意と愛を持ってこのチームを応援してくれていると感じます。僕と僕の家族は今後それを失ってしまうことを本当に悲しく思っています。そして最後にファンが選ぶMVPにも選んでくれてありがとうございました。
シーズンを通して皆さんに応援していただいたことは大きな出来事になりました。本当に感謝しています」

そして、10年以上ブラックラムズ一筋でプレーしてきた2人も黒のジャージに別れを告げた。
12年間の現役生活にピリオドを打った山本昌太選手。最終戦の三重ホンダヒート戦では後半35分にトライを決めた後、41分にはチーム最後の得点となるゴールも決めた。
「12シーズンこのチームでプレーさせて頂いて本当に素晴らしい経験をたくさんさせて頂きました。本当にありがとうございます。
振り返るといつもファンの皆さまに支えられて愛されてそんなチームでプレーできたことをすごく嬉しく思いますし、本当に感謝してます。ありがとうございました」

挨拶のトリを飾ったのが柳川大樹選手。チーム最年長の36歳は14年もの間在籍し、山本選手と同じく最終戦で後半にはフル出場。勝利で現役生活を終えていた。
「自分は在籍して14年間このチーム一筋で頑張ってきました。それができたのはファンの皆さんの応援のおかげだと思っています。
どんな時でも変わらぬ声援が僕の力になりずっと前に進むことができました。本当に14年間ありがとうございました!」

報告会の最後は西辻勤GMからの熱きメッセージ。国立競技場で決勝戦を観戦したと語る西辻GMは、その時の光景とチームを照らし合わせていた。
「5万人を超える観客の中であの熱狂を体感して、ここにいる選手たちをそこに立たせてあげたいなと思いました。
そしてそこにいる5万人の観客がここにいる皆さん始め世田谷の皆さん、そしてラムズファミリーで真っ黒のスタジアムになったら本当に最高だろうなと思いました。
まずは来年プレーオフにチャレンジします。そのためにも皆さんの力が必ず必要です。一緒にプレーオフに進みましょう!」

終了後は選手によるデモンストレーションが行われ、スクラム・ラインアウト・パスの実演をその場で披露する貴重な機会となった。
トップ選手による迫力あるプレーをスタジアムよりさらに間近で見たファンたちは、圧倒されるように見入っていた。
また、アカデミーコーチやスタッフと一緒にパス・タックル・トライなどを体験するコーナーや、パートナー企業による体験ブースも設けられるなど会場は終日大盛況を見せた。
西辻GMの言葉通り、2025−26シーズンは決勝の舞台で躍動するべく、また新たな戦いの準備へと臨む。

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