
「横浜DeNAベイスターズ キッズクリエイティブアカデミー」 7日間の集大成は自分の未来と向き合い、成長を共有する場に
8月4日〜23日にかけて行われた「横浜DeNAベイスターズ キッズクリエイティブアカデミー 2025 Summer」。
7日間にわたり行われたプログラムの最終日は、学びの集大成として子どもたちから発表が行われた。
「自分の未来に向き合う」をテーマに将来の夢を共有し、可能性であふれた2時間となった。※全2回のうち2回目
(取材 / 文:白石怜平)
ベイスターズに関わるスペシャリストが子どもたちの講師に
これまで6日かけて行われたプログラムでは、ベイスターズで活躍している各分野のスペシャリストたちが講師を務めてきた。各回テーマが設けられ、非日常の体験を通じて将来につながるさまざまな能力をこの期間で培った。
発表に先立ち、これまでの学びを振り返った。
1日目:「コミュニケーションで培う自由と責任」&「親子でアート体験」
初日の講師は、メンタルパフォーマンスコーディネーターを務める遠藤拓哉さんと、「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2025 supported by 横浜銀行」スペシャルユニフォームの藍染(左官技法)を担当した守谷玲太 藍左師。
遠藤さんからは選手も実践している「伝え方」「受け取り方」のトレーニングを親子で教わり、自責のコミュニケーションを養った。
後半では守谷さんと藍染体験を行い、横浜スタジアム場外ステージの装飾を制作。「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2025」の世界観でイベントを彩った。
2日目「自分と向き合い、感性に気付く」
ここでは組織改革アドバイザーの川尻隆さんと、第6回も担当したチームディベロップメントコーディネーターの住田ワタリさんが登場する。
“好き“や”得意“を見つけて言語化することに挑戦し、後半は親子でスタジアムツアーを開催した。
子どもたちが講義を受けている間は、保護者を対象に川尻さんのレクチャーを実施。ベイスターズが考える組織創りや自己の成長、子どもの可能性を最大限に引き出すコミュニケーション方法などが伝授された。

3日目「心が震える体験をする」
前半は野球普及・振興部 スクール事業グループによるスポーツ体験会を開催。
横浜大洋ホエールズ時代から在籍し、球団一筋約35年の塚原賢治さんら指導の下、身体を動かす楽しさや仲間と協力する団結力等を体感した。
後半には試合前のスタジアムの中を見学し、スポーツを支える側としての楽しさや感動を発見する機会が設けられた。
試合前の三浦大輔監督の囲み取材を間近で見たり、選手たちが使用する一塁側のベンチやブルペンなど、普段は見ることのできない特別な場所を回った。
4日目「学びと成長のゾーンに飛び込む」
このプログラムでは、子どもたちの世界を広げる1日に。平川ブライアン・チームディベロップメントコーディネーターが英語のレッスンを行い、外国語を学ぶ楽しさを経験した。
その後は、アンソニー・ケイ投手への特別インタビューを実施。レッスンを受け、自ら考えた質問を現役の助っ人投手に直接行う機会が実現した。

5日目「視点を増やし、人生を豊かに」
会場を横浜スタジアムからDOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAと横須賀スタジアムに移した5日目。最新のテクノロジーや食育に触れることで、子どもたちにとって将来の選択肢を広げる回となった。
チーム統括本部ゲーム戦略部R&Dグループと育成部栄養グループ協力のもと、データ分析の体験や食に関するレクチャーを受講した。
6日目「自己受容によって本当の自信を手に入れる」
「ありのままの自分を好きでいよう」をテーマに自身の好きなものや嫌いなもの、なりたい職業や行きたい国を事前に言語化し、発表。
再び講師を務めた住田さんが「なぜ?」「〇〇って何?」と常に問いかけることで、考えることや調べる習慣の大切さを説いた。

発表を通じて共有された多くの成長
そして最終日は子どもたちによる発表が行われた。「自分の未来に向き合う」と題し、参加した7名がそれぞれ将来の夢や、6日間を経た成長などを語った。
この先就きたいと思っている職業やそう考えた理由も添え、この期間で培った言語化能力や想像力をいかんなく発揮。
中には「人のせいにするのではなく自分自身が変わることで、きょうだいとの関係がさらに良くなった」というエピソードも明かされるなど、初日の内容にもあった“自責のコミュニケーション”が早くも結果へと結びついていた。
発表を終えると応援に駆けつけた保護者の方たちも感想を述べ、期間を通じて成長できたことを共に喜び合った。

また、この日は特別に塚原さんも駆けつけた。
3日目に講師として「失敗をすることは悪いことではなく、また新しいことに挑戦すればいい」と語っており、子どもたちからの発表でも学んだことの一つとして挙げられるシーンもあった。
塚原さんは一人ひとりにフィードバックとエールを贈る際、その夢と関連したアドバイスを加えていた。

特に「プロ野球選手になりたい」と語った子に向けては、現在メジャーリーグの舞台で活躍するかつてのエース左腕を例に、プロ野球で活躍するために必要なことを説いた。
「プロ野球選手になるには野球が上手いだけではなく、このアカデミーでみんなが実践してきたことが必要になります。
今カブスでプレーしている今永昇太選手。彼は考える力や物事を分析する力にすごく長けています。
彼がベイスターズに入団した時に合同自主トレを見たのですが、体の線が細く、ここまでの投手になるとは想像していませんでした。彼は常に考えながら努力を継続して、あれだけの投手になれました」
最後は、講師陣からビデオメッセージが贈られた。共にこの夏を過ごせた感謝の気持ち、そして近い将来また再会できることを約束してアカデミーは全プログラムを終了。

終了後もオンラインを通じて7人で笑顔で会話を続けるなど、これから長く役立つ学びとともに新たな絆が生まれ深まる期間となった。
(おわり)
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