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”ダブルアニバーサリーイヤー”福岡ソフトバンクホークス 球界のモデルケースになった歴史と30年以上大切にしているホークスの伝統

ホークスの伝統である”おもてなし精神”

今年は冒頭の通り節目の年であった。プロ野球界でも長い歴史を築き、そして福岡でも長く根ざしているホークスであるが、時代が移り変わる中でも脈々と受け継がれている歴史は何か。

池田さんが考えていることを語っていただいた。

「球場に来られた方がチームの勝敗に関係なく楽しんでいただくこと・球場での体験を忘れずに思い出として残してもらうことを大事にしています。それはホークスファンだけでなく、ビジターファンのお客様においても我々は同様に考えています」

ホーム・ビジター問わず来てくれたお客様へのおもてなし精神。これは、球団が大事にしている考えの一つ。

PayPayドームでの各チームとの最終戦後、ホークスビジョンにチーム毎に感謝のメッセージを表すとともに、ホークファミリーやハニーズがビジター応援席に挨拶するのが恒例。

シーズン最終戦時には、各ビジターチームへのファンへ感謝の意を表している

また、もう一つ具体的な取り組みを明かしてくれた。それは昨年6月に行われたヤクルトとの交流戦でのことだった。

「この日試合はタカガールデーで、限定ユニフォームをビジター応援席を除いた全員に配布する日でした。相手がヤクルト戦で応援といえば傘ということで、スワローズさんに許可を取ってロゴを入れたオリジナルデザインのピンクの傘を配布したんです」

スワローズが得点した際には東京音頭で傘が振られる。この試合では、イベントに合わせて制作されたピンクの傘がレフトスタンドで上下に揺れ、球場全体がピンクに染まった。

ビジターのファンもPayPayドームでの観戦を楽しんでいただくという上述の意義とともに、この日は特別な意味も込められていた。

「イベントが”ピンクリボン運動(乳がんの撲滅、検診による早期発見の啓発)という社会貢献活動の一環なので、そこも一緒に参加しながら楽しんでいただきたいという想いでした」

タカガールデーでスワローズファンに配布されたオリジナルデザイン傘 ©SoftBank HAWKS

全ては「めざせ世界一」に通ずる

これまで、ホークスは球界を牽引する存在としてさまざまなモデルケースを作ってきた。取材の最後、これからのホークスを事業においてどんなチーム・企業にしていきたいかを訊いた。

「ソフトバンクホークスになったときから掲げる経営理念が”めざせ世界一!”。その目標は変わらずにずっとやってきていますので、野球に限らずまちづくりやボールパークという面でも世界一を目指しています。

あとはeスポーツ(福岡ソフトバンクホークスゲーミング)もやっていますので、ここでも一緒です。我々の行動の全ては”めざせ世界一”に通じています」

”めざせ世界一!”その経営理念の通り、ホークスが世界のスポーツ界を牽引し続ける時代が近い将来、必ず実現の時が訪れるであろう。

(おわり)

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