ソフトバンク・柳田悠岐 明かしたバットのこだわりと今季への巻き返し

ソフトバンクの柳田悠岐外野手は21年12月12日、「アンダーアーマー ベースボールフェスタ2021」にオンライン登壇。

吉田正尚外野手(オリックス)とともにトークショーを行い、抽選で選ばれたファンの方たちとの交流を楽しんだ。イベント後にはともにメディア取材に対応した。

(取材協力 / 情報提供:アンダーアーマー、 文:白石怜平、以降敬称略)

昨シーズン「結果的には思い出に残る一年」

イベントでは吉田とともに昨シーズンを振り返る。

141試合に出場し、打率.300・28本塁打・80打点の成績をマーク。終盤まで杉本裕太郎(オリックス)と本塁打王を争い、2年連続6回目のベストナインと同じくゴールデングラブ賞も受賞。

チームは前年日本一に輝きながら昨シーズンは4位となったが、主軸として大きな離脱なくシーズンを完走した。

東京五輪では侍ジャパンの一員として、「6番・中堅」で全試合に出場。金メダル獲得に貢献した。

「チームも4位でしたし、個人的も調子のいい時がなく苦しいシーズンでした。でも金メダルを取らせていただいて、素晴らしいこともありました。怪我なく1年過ごせたので結果的には思い出に残る一年でした」

「どういう打球を打つかをイメージ」

フェスタ後の会見では、吉田と共に打撃で最も大事にしている点についての質問が。

ヘルメットが飛ぶほどの豪快なフルスイングに加えて、崩されながらもすくいあげ、あの広い福岡PayPayドームのレフトスタンドへ運ぶ打撃は全国の野球ファンを魅了している。

質問に対し、柳田は

「イメージだけ。どういう打球を打つかです。投手と対戦しても考えている時間はないですし、来た球を反応で打つだけなので、その球をどういう打球で打つかだけを考えています」と答えた。

打撃ではバットについても話が及び、最もこだわっている点を問われると「自分は音です」と回答。

フェスタでも、バット工場に初めて訪れたエピソードを披露していた。

その際、昨年のオールスターで吉田のバットが同じ素材(イエローバーチ)ながら、音が明らかに違ったことだったという。

昨シーズン終了後、同僚の松田宣浩とともに工場へ足を運んで木材を自身で選んだ。

昨シーズン終了後、松田とともバット工場へ

「(打ったときに)高い音が出ていると気持ちよく打席を迎えられる。ポジティブに打席に入るだけでも結果は変わってくると思うので。形状は大学の時から一緒で市販のものがモデルです。そこからずっと変わらないですね」

とモチベーションにも関わってくると語る。

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