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「技術を磨くPDCAサイクルが大きく改善」横浜DeNAベイスターズ 壁谷周介さん 世界の最先端チームから吸収した組織づくりと選手のパフォーマンスアップ

2012年に横浜DeNAベイスターズへ入社し、現在は執行役員チーム統括本部副本部⻑ 兼 育成シニアディレクターを担当している壁谷周介さん。

入社時からチームのIT化を促進し、業務の効率化を行うとともに15年には球速や回転数・打球の角度や飛距離などを計測する機器であるトラックマンを導入し、選手ら現場サイドにも新たな発見をもたらした。

17年以降、チームはMLBを始めとした世界最先端のスポーツで導入されている事例を参考にし、更なる改革を行ってきた。

その中心には壁谷さんの存在なしには語ることはできない。

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(取材協力 / 写真提供: 横浜DeNAベイスターズ、文:白石怜平)

17年にはR&Dグループを立ち上げ、テクノロジー導入を促進

壁谷さんは入社から14年までの3年間はチーム戦略、15年から2年間はファーム・育成部を経て、17年からは再びチーム戦略を担うこととなった。この年のオフにR&Dグループを立ち上げた。

R&Dとは、「Research & Development」の略。自社の事業領域に関連した研究開発を行い、新たな知見や技術を獲得することで新しい商品やサービスを生み出すという意味で用いられている。

壁谷さんもメジャーリーグなどの世界最先端を走るチームを参考にして、組織を構成していった。

「当時からメジャーリーグなどは、R&Dのチームをつくっていて、統計学の専門家を採用し色々な分析をしていました。これが世界の最先端なのかということで、(R&Dグループ)を立ち上げたのが2017年です。その時に統計学に知見がある人などを採用しました」

17年にR&Dグループを立ち上げた(球団提供)

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