ミズノ・藤田真之介さん リーダーの使命と矜持 ”ミズノだから実現してくれました”をこれからも

リオ銅メダリスト・小堀勇氣さんを部下に迎える

以降は、藤田さんが数多く担当している競技のうち、本編では水泳にフォーカスする。

藤田さんは、2011年に水泳の販促・プロモーションの部隊に異動し、その前に担当していた営業時代もスイミングスクールを担当するなど、長きにわたり水泳とはゆかりがある。

15年に当時中学生の池江璃花子選手と契約を締結した時からも担当を務め、昨年10月からは、現役を引退し社業に専念することになった小堀勇氣さん(リオデジャネイロ五輪銅メダリスト)へと引き継いだ。

「我々と契約している選手に水着を着てパフォーマンスを上げていただけるよう対応しなければいけない使命を持っています。その他にもトップチームでBtoBの対応もありますし、特に小堀は水泳の現場をよく知っている人材なので、全国のみなさんに人脈を活用して対応してほしいという想いです」

昨年10月から2人の師弟関係が始まった

ミズノの商圏エリアは北海道から九州渡り、小堀さんは全国を回りながらも特に関東と北信越を中心に担当。そこでは中学から高校、そしてスイミングスクールとカテゴリ問わず自身の知名度と経験を活かしている。

また、藤田さんはこれまで、ミズノスイムチーム監督という立場でも、寺川綾さん(ロンドン五輪銅メダリスト)ら、アスリートの部下を多く持ち、アスリートと身近に接してきた。

京都出身の関西人らしいユーモア溢れる話ぶりと、初対面でもグッと距離が近づくその人柄もあり、互いにリスペクトし合う関係がすぐに築かれている。

部下となった小堀さんの仕事ぶりをさらに紹介してくれた。

「弊社は大会協賛もしている関係から、連盟様や協会様などのつながりもありまして、水泳教室や講演会などの依頼を受けることがあります。そういった場でも自ら講師として登壇して現役時代のことを話したり、即席のワンポイントレッスンも開いたりしていますよ。

選手や指導者の方から『小堀さんがいてくれて心強い』と言われることが多いです。自分の部下をここで言うのも恥ずかしいのですが(笑)」

小堀さんの仕事ぶりも頼もしいと語る

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