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DeNA 横浜で築く”スマートシティ”と旧市庁舎街区で展開するリアル×デジタルの融合〜横浜スポーツビジネススクール 第3回編②〜

市と協議を重ね、規制を徐々に緩和

川野さんによる最後のトピックは、スマートシティ統括部で行われているもう1つの取り組みについて。

2020年から「BALLPARK FANTASIA(ボールパークファンタジア)」というイベントを、毎年12月に開催している。プロ野球のオフシーズンに横浜公園やスタジアムを有効活用し、関内・関外エリアの賑わいづくりの起点となることを目指している。

横浜公園は国有地のため、催しを行うにおいても広告や投影・色彩などさまざまな規制がある。

条例で定めされているものであれば厳しいが、違うものについてはその規制がどのような力なのかなどをDeNAは横浜市と協議を重ね、メリットを具体的に提示することで実現することができた。

スタジアムで行われた夜のショーの様子(提供:DeNA)

その結果協賛の数が年々増えて共に運営する仲間が増えるとともに、来場者も右肩上がりに推移。スタジアムに入場した方が初年度から2.7万人→3.2万人、昨年は8.3万人と大きく飛躍している。

本イベントは来年までの5ヵ年計画の予定で、川野さんは開催の意義については、

「前例を我々がつくることで、スタジアムや公園など公共空間を柔軟に活用できる環境にしていきたいと考えていて、今後こういった公共空間を活用した取り組みを共に進める仲間を増やしていきたいと思っています」

と語った。旧市庁舎街区は26年にグランドオープン予定。それまでにDeNAの創り上げる”Delightful City”が関内エリアに更なる活気を与えている。

イベント当日の横浜スタジアム外観(提供:DeNA)

(第4回目へつづく)

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