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DeNA 横浜で築く”スマートシティ”と旧市庁舎街区で展開するリアル×デジタルの融合〜横浜スポーツビジネススクール 第3回編②〜

「横浜市旧市庁舎街区活用事業」におけるDeNAの取り組みとは?

前半で三井不動産の大坪さんからも講義にあった横浜市旧市庁舎街区活用事業は、DeNAも共同事業者としてこのプロジェクトを共に進行している。

では、DeNAはどの部分を担っているのか。

「まず、我々は”商業の床”を持ちます。弊社と三井不動産さま始め共同事業者と共にどのようなテナントさんを誘致するかを計画しています。誘致する際には試合に来る方にとってどんなものがあったら楽しいか、試合がない日にはどんなものがあったら来ていただけるかなどを検討しています」

商業の床を持つだけではない、もう1つ重要な役割を担っている。川野さんは説明を続けた。

「DeNAとして直営で店舗を出します。店舗は2種類ありまして、『ライブビューイングアリーナ』と『エデュテインメント施設』です」

前者は、関内駅前に建つ約3,000mを誇る、※1日本初の常設型ライブビューイングアリーナ。大迫力のスクリーンと高性能の音響設備を整え、ホームだけではなくビジターの試合でもベイスターズを応援することができる。

※1 スポーツ・飲食・大型スクリーンによるライブ配信を組み合わせた常設型ライブビューイングアリーナとして日本初((株))丹青社調べ(2022年6月))

”横浜を応援する”をテーマにしており、ベイスターズに加えて横浜F・マリノス(サッカー)や横浜ビー・コルセアーズ(バスケットボール)といった地元のスポーツチームを応援できる場が創られる。

ライブビューイングアリーナ(写真上:外観、同下:内観)のイメージ図(提供:DeNA)

「ファンのみなさんに”選択肢”を提供したいと考えています。『今日はライブの気分だな』と思えば立ち寄ってもらえるというような観戦のバリエーションを広げていきたいですし、関内に来ていただける回数をより多くしたい想いがあります」

後者は、”子どもの「未来」を豊かにする”を事業コンセプトに掲げた施設で、DeNAが培ってきたエンタテイメント分野にテクノロジーとエデュティメント要素を掛け合わせたものを、これから創っていく予定である。

「ここの施設で実現したいのは子どもさんに『ここで遊ぶのがすごく楽しい!』と感じていただくこと、その姿を見ているご家族に向けて子どもさんの自主性が伸びるような仕掛けを検討しています」

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