「横浜のまちで”イノベーション”を」横浜DeNAベイスターズが展開する横浜スポーツビジネススクールとは?
第1期・第2期では事業計画書を木村社長らからフィードバックする機会に
そして、第1期が21年10月にスタート。カリキュラムにおいて、矢野さんらは、Next Ballpark Meetingで形作ってきたものを基に、よりストーリー性を持たせることを考え構築。約半年かけて創り上げた。
この第1期では、横浜市経済局の担当者さんや小泉文明・メルカリ取締役会長兼鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長などが講師を務めた。
また、ここでの目玉の1つは事業計画書の作成。
全5回のうち4回までは、球団経営やスポーツビジネス・まちづくり、横浜の地域課題発見から問題解決までを学習し、事業計画書を作成する。
最終回までに計画書を提出し、木村洋太・代表取締役社長らから直接フィードバックを受けることができる実践型のプログラムであった。
第1期の参加者は、”自分で個人で起業したい”・”横浜の街で何かをやりたい”といった熱意を持った方たちが集まった活気あふれるスクールとなった。
第2期ではよりビジネスとしての観点を強めるため、プログラム内容の改善を行った。
「1期では横浜のまちにフォーカスをして、まちを盛り上げるための施策をスポーツを通じて考えることをテーマに、たくさんのアイデアをいただきました。そのアイデアに、よりマネタイズの観点があると現実味が増すと考え、2期は”スポーツをビジネスとして考える”という観点を強めました」
第2期では講義に加え、グループワークを増やし参加者同士の議論の場を増やした。前回同様、最終回までに事業計画書を提出・発表を行い、ここでも木村代表取締役社長らからフィードバックを受けられる貴重な機会となった。
また、参加者の幅もさらに広がり、バスケットボールやサッカーのチームで実際に働かれている方や、お医者さんといった健康促進としてスポーツを活かしたいといった、スポーツに対する意識の強い方が集まった。
次ページ:第3期はキャリア形成のきっかけも提供