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「1年目から勝負しに行ってほしい」大引啓次氏 プロ野球OBクラブのイベントに登場 坂口智隆選手との絆とルーキーへの金言

プロの門を叩いたルーキーへ伝えたいこと

トークショーはこの後、自身の日本シリーズ出場時のエピソードやちょうど前日まで行われていたクライマックスシリーズ ファーストステージの解説と移っていく。

軽妙なトークで会場も笑いに包まれるなど、時間が若干押すほどに盛り上がりを見せた。

予定されたお題の後にはファンからの質問コーナーが行われる。直接大引氏と会話できる貴重な機会ということもあり、何人も手が挙がった。

その中で、「厳しいプロの世界を13年間生き抜いてきた大引さんが気をつけていたこと・大事にしてきたことは何ですか」と最初に尋ねられた。

「1つ挙げるとするならば、高校卒業後すぐにプロ入りする選手もいますよね?特に下位指名で入団する選手。そうであっても僕は1年目から勝負しに行くべきだと思います」

ファンからの質問に丁寧に答えた

今年のドラフトでも育成含め126人が新たにプロの門を叩いた。将来性・即戦力など選手それぞれに期待されていることは異なる。

特に高校卒業してすぐにプロ入りすると19歳であるため、球団はその選手の将来性を踏まえて指名したと考えられる。しかし、そこに甘えてしまうことは危険だと大引氏は捉えている。

「実際に出場できる・できないはありますが、選手自身が”1年目から”というつもりでやらないと、翌年にはまた有望な選手が入ってくるわけですよね。自分のライバルがまた何人と入ってくるのですから、そこの競争に勝たなければいけない。特に僕は大学卒だったので、1年目から当然勝負しに行きました」

大引氏はルーキーから”勝負の年”と考え、レギュラーを奪取。1年目は早くも126試合に出場し、以降の長い活躍へとつなげていった。

その後も質問は続き、予定時間を少し過ぎたがOBクラブスタッフ陣が機転を利かせるなど全て消化。50分強のトークショーは惜しまれながら終了した。

最後のプログラムとして撮影会とサイン会が行われ、間近で大引氏と交流できる機会も設けられた。現役時代に大引氏のエスコートキッズを務めたという高校生の女の子と再会を果たすなど、各々が想い出の品にサインを記してもらった。

トークショー後には撮影会とサイン会が行われた

SNSでは、「幸せな時間でした!」「緊張しました!」などと、大引氏と直接関われたことを喜ぶ投稿も多々あり、第二回も大盛況で終了した。

大引氏は来年3月に大学院を卒業する見込み。日体大での話題の際、「卒業論文の執筆を開始しましたよ」と語るなど、本格的に卒業に向けた準備を始めたという。

来年、さらにその先に「指導者・大引啓次」がどんなコーチングを見せてくれるのか、楽しみにしていきたい。

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