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石井丈裕 ライオンズアカデミーで育む野球界の未来「これからも野球を好きでい続ける手助けをしたい」

西武ライオンズ黄金時代に投手として活躍した石井丈裕氏の連載企画。

今回がいよいよ最終回。第5回の前回は、現役引退までを振り返った。本編では現在、担当しているライオンズアカデミーでの活動についてお送りする。

未来の野球界を担う子どもたちへの想い、そして今後の野球人としての目標について伺った。

第5回:故障との闘いと台湾で打ち上げた最後の花火はこちら

(取材協力:西武ライオンズ、文:白石怜平、以降敬称略)

12年のライオンズアカデミー発足時からコーチを担当

石井は、11年に1軍投手コーチを退任後、翌12年からライオンズアカデミーのコーチに就任した。

同アカデミーは子どもたちが野球をする機会を創出すること、地域そして野球界発展に寄与することを目的としてこの年に発足した。

小学1年生〜中学3年生を対象に24クラスあり、昨年からは大人も参加できるレッスンもスタートしている。

石井は引退からこの前年まで、海外を含め11シーズンもの間プロのチームでコーチ・監督を務めてきた。一方、ライオンズアカデミーでは子どもたちが対象。これから野球を始めるという生徒も在籍している。

プロから子どもたちへと教え方が一気に変わったことによる、当初感じた悩みを明かしてくれた。

「大人の場合はある程度動けるので、専門的な言葉で伝えられるのですが、特に子どもたちには、言葉を選ばなければいけないんですよね。

まずは、しっかり言葉を噛み砕いて話して、できるまで繰り返しやる。そこが大きく違ってきますよね。表現の仕方が全然違いますので、当初は本当に悩みました」

伝わりやすい言葉を使い分けて指導している

また、石井らコーチは保護者の方から子どもたちを預かる立場。そして、これから広がる無限の可能性を潰してはいけないと常に気を配っている。もう1つ気をつけないといけないことがあると続けた。

「あと気をつけないといけないのは怪我です。生徒はバット持参してくるのですが、ボールを打つ以外のところで怪我をしたりしないように神経を尖らせていますよ」

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