• HOME
  • 記事一覧
  • 野球
  • イチロー氏&松井秀喜氏 東京ドームで再会 松坂大輔氏とのメジャートリオで1日限りの”真剣勝負”へ〜 高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 一日ドキュメント①〜

イチロー氏&松井秀喜氏 東京ドームで再会 松坂大輔氏とのメジャートリオで1日限りの”真剣勝負”へ〜 高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 一日ドキュメント①〜

9月23日、「SATO presents 高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 KOBE CHIBEN」が東京ドームで行われた。

本大会は、イチロー氏が率いる「KOBE CHIBEN」と「高校野球女子選抜」が一日限りの”真剣勝負”を行う試合。「高校野球女子選抜強化プログラム」の一環で21年から行われ、今年で4年連続の開催となった。

「KOBE CHIBEN」 では、イチロー氏に加えて22年から松坂大輔氏が参加。そして今回は松井秀喜氏が初参戦となった。

日米球界を沸かせたレジェンド3人が同じユニフォームでプレーする夢の共演。開催前から大きな注目を集めてきた。

(写真 / 文:白石怜平)

「やっぱりユニホームを着て再会したい」

イチロー氏が話していたその言葉通り、前日にニューヨークから日本に到着したという松井氏と「KOBE CHIBEN」のユニフォームで再会を果たした。

かつての主戦場で幾多のアーチを描いてきた松井さんと、5年前の春にこの場所で引退したイチローさん。共に縁が深い東京ドームで再会することにも意味があった。

今回大きな注目を集めた元メジャーリーガー3名の参戦

11時頃にグラウンドへ入ると、ウォーミングアップでお互いに笑顔で言葉を交わした。キャッチボールでは松井氏は松坂氏と組んだ。

イチロー氏はこの日も投手としてマウンドに上がるため、バッテリーを組む藤本博史氏(元オリックス)に向けて投球練習を開始した。

先発マウンドに向けて遠投で調整するイチロー氏

瞬く間に右翼スタンド前からバックスクリーン、そして左翼スタンド前と距離を伸ばしていき、山なりではなく真っ直ぐ力強い球を投げ込んだ。

打撃練習の前にシートノックが行われ、外野ではイチロー氏がノッカーを務るとスタメンに入る左翼・松坂、中堅・松井の両名に向けても大きな飛球を打ち込んだ。

イチロー氏が最初はノッカーを務めた

その後、イチロー氏も守備に入ると慣れ親しんだ右翼へ。三塁へは代名詞の”レーザービーム”を投げ込み、早くから来場したファンを驚かせた。

その後、松井氏が伝説の”5打席連続敬遠”での甲子園を彷彿とさせる三塁、そしてイチロー氏が遊撃に入り2人が三遊間を守るシーンもあり、会場はどんなサプライズが待っているのか期待で充満していった。

”レーザービーム”を放つイチロー氏と途中三塁に入った松井氏

そして注目の打撃練習へ。女子選抜の選手たちも1球たりとも見逃すまいとケージに近づいて3人の一挙手一投足に注目した。

松坂氏には「フレフレ松坂!」と黄色い声援が送られ、柵越えはなかったものの左翼線へ鋭い当たりを見せるなど、試合での活躍を予感させた。

高校野球女子選抜が見学する中、打撃練習が始まった

そして松井氏がケージへ入ると、場内ではゴジラのテーマ曲が流れた。粋な演出に驚きを見せながら、衰えない豪快なスイングを見せた。

スタンドに入りそうな打球を何度も見せながらの6スイング目。乾いた音と共に、打球は右翼スタンドへと突き刺さった。ここでも大きな歓声が上がり、松井氏は両手を広げて応えた。

松坂氏の練習を見る松井氏

最後はイチロー氏。現役時代では毎球軽々とスタンドに運ぶのが打撃練習の特徴だが、ここでも舞い上がる打球を何度も見せた。2周回って16スイングで2度スタンドインさせ、ガッツポーズを見せた。

ケージから出ると選手から質問を受けた

そしてスターティングメンバーの発表。高校野球女子選抜は、侍ジャパン女子代表監督も務める中島梨紗監督が今年も指揮を執る。なお、7番・二塁には米スタンフォード大学に在籍している佐々木麟太郎の妹である、佐々木秋羽が入った。

今回対戦する高校野球女子選抜のメンバー

KOBE CHIBENは「1番・投手」でイチロー氏、松坂氏が「3番・左翼」そして「4番・中堅」で松井氏がラインナップに名を連ねた。

一番・イチロー、三番・松坂、四番・松井という豪華オーダーに

【高校野球女子選抜】

1(捕)田垣朔來羽(神戸弘陵学園)
2(中)井戸穂花 (東海大学付属静岡翔洋)
3(右)山下来々杏(履正社)
4(一)西本夢生 (履正社)
5(三)原田京佳 (広陵)
6(遊)谷蒼依  (京都外大西)
7(二)佐々木秋羽(花巻東)
8(左)堀みずほ (神戸弘陵学園)
9(投)坂井歩夢 (神戸弘陵学園)

【イチロー選抜 KOBE CHIBEN】

1(投)イチロー
2(二)アラン・ターナー
3(左)松坂大輔
4(中)松井秀喜
5(遊)廣澤伸哉
6(捕)藤本博史
7(一)澤本啓太
8(右)浦次茂記
9(三)小阪将己

この真剣勝負は13時半にプレーボールとなった。

(つづく)

【関連記事】
松坂大輔氏 3年連続の参戦!最終打席での安打でドラマを演出 高校女子選抜の選手にも「毎年感謝の気持ちを持っています」

松井秀喜氏 「KOBE CHIBEN」に初参戦!20年ぶり東京ドームでのホームランで球場熱狂、イチロー氏も歓喜の抱擁

関連記事一覧