「UNDER ARMOUR ATHLETE SUMMIT」いわきFC編 〜チームスポーツやアスリートに必要不可欠なメンタルを語る〜
アンダーアーマーはこの2021年、「UNDER ARMOUR ATHLETE SUMMIT」と題したコンテンツをオンラインで展開している。
「心は強くなれる」をコンセプトに、アスリートに必要不可欠なマインドセットやメンタルについて現役トップアスリートとトップチームの指導者たちが自身の経験を語るオンライントークセッションである。今回から、その模様を一部紹介していく。
本編では、4月に開催されたいわきFC編をお送りする。いわきFCは2016年に発足したプロサッカークラブ。7月23日現在、JFLの首位を走っており直近の目標であるJ3昇格を射程圏内に捉えている。
本セッションでは、大倉智 いわきFC代表取締役・ 田村雄三監督・渡邉匠コーチ・平松大志スカウトディレクターの4名がオンライン登壇し、MCは元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗氏が務めた。
今回はメンタルの重要性をテーマに、いわきFCが独自に掲げるビジョンや選手・スタッフのマインドセットそしてフィジカルとの関連性について約2時間語った。(以降、敬称略)
いわきFCの持つ独自のビジョン
廣瀬:大倉さんは立ち上げから関わっているかと思いますが、どんな経緯やどんな想いでクラブをつくられたかを教えてください。
大倉:いわきFCは2016年シーズンから福島県2部でスタートしました。 株式会社ドームが13年に「東日本大震災の復興から成長への寄与」ということで、いわき市に物流倉庫を作りました。雇用を創出し、経済を回すことが復興の本質であると。
ドーム社が「スポーツを通じて社会を豊かにしたい」という理念を持っていて、安田(秀一:ドーム 代表取締役CEO)と様々な議論をしました。
そこで、スポーツで地域を盛り上げたいと声をかけてもらい、自分でいわきに行って被災地を回る中で、勝ち負けだけではなく「地域のためにどうあるべきか」「人々にとってスポーツはどうあるべきか」ということで一から作ろうと2016年に当時在籍していたベルマーレを辞め、いわきFCを立ち上げました。
クラブのビジョンは「スポーツで社会価値を創造する」。
ここでいう社会価値とは”人づくり” ”まちづくり”であって”Jリーグ昇格”が目的ではないです。”人づくり” ”まちづくり”をするためにJリーグに昇格しましょうという目的と手段を間違えてはいけないと考えています。
今年6年目で、最初は0だった観客が2000人近くになり、J3の手前まで来ました。