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「UNDER ARMOUR ATHLETE SUMMIT」いわきFC編 〜チームスポーツやアスリートに必要不可欠なメンタルを語る〜

選手・チームの成長

廣瀬:コーチの立場として、具体的にはどんなアプローチをして矢印を変えていったのでしょうか?

渡邉:試合に出ることを”目標”にはしてほしいのですが、”目的”は「成長」すること。「試合に出て終わってほしくない」というアプローチはしています。

ただ、プロなので試合に出ないといけない。ニュアンスは難しいのですが、個々に話をしながら、目的と目標を取り違えないように伝えています。そのために、去年から言っているのが「もっと”没頭”しなさい」と。

廣瀬:すごく大事な考え方ですよね。試合に出るかどうかは監督が決めることですし。

渡邉:そうです。あとは「自己評価じゃなくて自己分析を必ずしよう」と常に言っています。自己評価する選手が多い。評価は監督やコーチ陣がするし、次の試合相手でも変わってくるものです。

私の場合は若い時に自己分析をできずにいて、歳を重ねてだんだん理解できてきました。(自己分析を)若いうちにできると、知らなかったことを知れて見え方なども一気に変わってきますので、何か選手たちが変わるきっかけになればと思いアプローチしています。

“自己評価”ではなく”自己分析”をするようアドバイスしているという

廣瀬:年齢を重ねた以外になぜわかるようになっていったのでしょうか?

渡邉:私もプロなので結果を出さないといけない・クビになるという恐怖と戦っていました。でも自分が一番満足している時というのは、一週間頑張って全員で試合に勝って喜んだ時に ”これがサッカーの醍醐味だ” と気づいたんです。そこからですね。

廣瀬:その醍醐味に気付けたきっかけなどあったのではないでしょうか?

渡邉:出会った方・先輩などの縁は大きいです。横浜FC時代にカズさん(三浦知良)が、一緒に練習参加した大学生に「今のプレーどうだった?」って聞くんですよ。あのカズさんが聞いていたのを見た時に衝撃を受けました。

「こっちのがよかったかな?」って普通に聞くんですよ。言葉でいう方もいらっしゃいますが、あのシーンを実際に見れたのは大きかったです。

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