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「設立したときの夢や想いは今も忘れていない」大倉智代表が描くいわきFCの未来 〜いわきFC 特別連載企画(最終回)〜

16年シーズンに誕生し、節目の5年でJFL優勝。J3昇格を成し遂げた「いわきFC」。震災からの復興に寄与するために誕生し、これまで強固なビジョンを軸に独自のブランドを築きあげてきた。

最終回となる今回。大倉智・代表取締役がこの6年を改めて振り返流とともに、クラブの描く未来を語った。

(取材 / 文:白石怜平 ※以降、敬称略)

「選手が育つ環境が充実してきた」

16年、クラブが息吹を上げてから6年。これまで挙げてきたビジョンである「スポーツを通じて社会価値を創造する」、サッカーにおける「フィジカルスタンダード」これは絶対的に変わらないものである。

何か行き詰まった時は立ち返る。一貫性を持ってクラブ運営をしてきた。では、逆にこの6年でどんな変化が生まれたのか。大倉はこう振り返る。

「サッカーに関しては、若い選手が成長できる環境が整ってきた。体が強くなる、食事や睡眠も管理しながらメディカル面も充実している。あとは関わる人が増えましたね。

当初の5人からスタッフは20人ほどに増えて、アカデミーの子どもたちも100人以上になった。規模がどんどん大きくなっていますので、だからこそ変わってはいけないものを大事にしていきたいなといいうのは強く思っています」

選手が成長できる環境が年々整備されている(©︎IWAKI FC)

チームとしてもJ3に昇格し、さらに先も見据えている。だからこそ見えてきたものがあるという。

「J2に上がると試合をやるスタジアムがない。カテゴリーが上がれば当然資金力も必要になる。ここからどのくらいの規模のクラブにしていくか、現実的に考えなければいけないステージに来ているなと」

そしてビジョンを実現し続けるにおいても次のステップに来ている。名前に冠しているいわき市だけではなく、隣接する双葉郡もホームタウンに加盟している。いわき市でここまで培ってきた地域醸成のノウハウを今後展開していきたいと考えている。

ヘルスケア関連などを双葉郡にも展開したい構想を持っている(©︎IWAKI FC)

「安田も同じ意見を持っているのですが、双葉郡でのアカデミーやヘルスケア事業展開についてまだまだ入りきれてないので、どう展開していくか。地域戦略も進めていきます」

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