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いわきFC 大倉智代表「まちづくり・人づくりの一助に」地域との連携を深めた初年度の記録〜いわきFC 特別連載企画(第2回)〜

プロサッカークラブ「いわきFC」のこれまでの6年を振り返る連載企画。

株式会社ドーム 代表取締役CEOである安田秀一氏が ”東日本大震災の復興から成長へ寄与する”という想いから、同い年で当時湘南ベルマーレの社長を務めていた大倉智・現いわきスポーツクラブ代表取締役に声をかけ誕生した。

第1回に引き続き、クラブ創設者の1人である大倉智・代表取締役にお話を伺い、初年度を迎えどのように地域との連携を深めたかに迫った。

(取材 / 文:白石怜平 ※以降、敬称略)

「いわきでやらないと意味がない」100名以上の応募

新たにクラブを立ち上げるにあたり、最初に着手したのはどのカテゴリーに所属するかであった。

昨年までアカデミースタッフを務めていた向山聖也(現:品川CCヘッドコーチ)が代表の「一般社団法人いわきスポーツクラブ」が当時存在していた。同クラブが15年シーズンに福島県3部東で優勝し、16年からの福島県2部昇格を決めたタイミングだった。

新チームのビジョンを聞いた向山が「ぜひ一緒にやりたい」と共感し、既存チームの運営権を株式会社ドームに譲渡した。これにより福島県2部からのスタートになった。

年が明けた2016年、新たにプロサッカークラブとして迎えるにあたりゼロから選手を集めることに。大倉が自ら声をかけて獲得した選手が約10名。

これではサッカーができないということで、1月23日にコンバイン(=トライアウト)を実施した。大倉は当時の話をこう振り返った。

「1月中旬に記者会見をやった後、すごい応募が来たんですよ。ただ、僕は急すぎるので『横浜辺りでやったら?』と言ったら安田は『絶対いわきだ。いわきでやらないと意味ないだろ』と。それでも『いわきまで来るかな…』と思ったのですが、実際やったら100人以上いたんじゃないかな。安田の嗅覚はすごいなと思いましたね」

そこから22人を選び抜き、監督には元オランダ代表のピーター・ハウストラ氏を招聘。約1ヶ月後には新生いわきFCのシーズンが幕を開けるのだった。

記念すべき開幕戦(グロリーズ福島戦)は8-0で快勝した(©︎IWAKI FC)

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