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【特集】戦場への帰還 ~不屈の精神と長き闘いの記憶~ リコーブラックラムズ東京・松橋周平① 3度の前十字靭帯断裂「長くプレーするために考え方を変えた」

「怪我をしない身体づくり」から磨かれたジャッカル

長期に渡るリハビリは、自分と向き合う時間にもなった。ここで、もう一つ新たなきっかけを得る機会になった。

「僕自身は考えていたのですが、自分のプレースタイルは1年目の時のように勢いでやっていました。これではまた怪我するなと。どこで怪我してもおかしくないと感じたので、考え方を変えようと思いました。

プロ選手になって、長く現役としてプレーしたいのにこのままだとまた早く終わってしまう。なので、身体の効率的な使い方など学ぶようになりました」

ここで教えを請うたのは、母校明大のラグビー部時代にケアを受けており、現在も同校で理学療法士を務めている真木伸一(のぶかず)。

教えを受けに行ったのが、真木伸一(のぶかず)氏。母校明大のラグビー部時代にケアを受けており、現在も同校で理学療法士を務める傍ら自身でパーソナルトレーニングなどを行う「RE -VIVE」を運営している。

足を動かせるようになった術後2ヶ月後あたりから真木の元へ通い始め、柔軟性、可動域の拡大といった身体操作のトレーニングを一から学び始めた。

真木からの指導を通じ、会得した身体の使い方でどうラグビーに活かすことができたのか。ここで自身の強みが磨かれていった。

「今までパワーでなんとかしようと思っていたのですが、背骨がどうなっていると出力が加わりやすく効率的に押せる。といったことを学ぶことで、実際にボールキャリーやタックル時に活かせたことが何度もありました。

自分の持ち味はジャッカルなのですが、真木さんに教わった動きからジャッカルにもさらに磨きがかかったと思います」

真木トレーナーから教わったことがスキルアップへと繋がった

ジャッカルはボールを持った選手がタックルされた直後の瞬間にそのボールに絡み、奪うプレー。素早い判断と行動力そして相手からのタックルにも屈しないフィジカルも必要となる。

「ジャッカルに入るポジションって自分の感覚なのですが、身体の使い方がすごく大事で、正しい動きをしないとそう行けないので、もっと効率の良いジャッカルを決めるためにはどうしたらいいかを考えるようにもなりました」

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