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【特集】戦場への帰還 ~不屈の精神と長き闘いの記憶~ リコーブラックラムズ東京・松橋周平② 3度の前十字靭帯断裂「自分でどんな姿で戻りたいかを描き、逆算していた」

リコーブラックラムズ東京の松橋周平選手。入団2年目の17年、日本代表として臨んだ試合中に右膝前十字靭帯を断裂し、選手生命の危機に立たされた。

リハビリに加え、怪我をしない身体づくりを行いスキルアップし翌年の開幕にグラウンドで復活を遂げた。

しかし、昨年アクシデントにより学生時代含め3度目となる靭帯断裂の大怪我を負ってしまう。ここでは三度復活に向けたプロセスそして不屈のマインドにフォーカスした。

>前編はこちら

(取材協力 / 表紙写真提供:リコーブラックラムズ東京 、文:白石怜平 ※以降、敬称略)

22年に3度目の前十字靭帯断裂そして復活

リハビリそして身体の使い方を身につけた松橋は18年は開幕から戦列に復帰。副キャプテンにも就任し、チームを引っ張るなど復活を果たした。

19年にはサンウルブズへ復帰し、ナショナル・ディベロップメント・スコッド(NDS)にも選ばれ日本代表の再選出の可能性も出てきていた。しかし、惜しくもW杯の代表入りとはならなかった。

それでもブラックラムズでは翌20年から共同キャプテンに就任し、チームの大黒柱となった。ここからチームの優勝そして自身の日本代表復帰などそれぞれ目標を持って邁進していた中、3度目のアクシデントが松橋を襲った。

昨年3月12日、神戸コベルコスティーラーズ戦での試合中だった。ディフェンスに行く際に、足だけ残ってしまい右膝が内側に入ってしまった。

診断結果は17年と同じく「右膝前十字靭帯断裂」ここで3度目の大怪我に見舞われ、残酷な現実を突きつけられた。

またしても手術そして長期のリハビリで半年以上ラグビーができなくなる。尚且つ、それが3度目となると心が折れてしまっても不思議ではない。しかし、松橋にはこれまでの経験を礎に前を向いていた。

「経験がありますから。本当に嫌なんですけどね…(苦笑)。ただ、ある程度自分の中でどこの筋肉を鍛えなきゃいけなくて、次にどういう状態で何のトレーニングに行くべきかが分かります。なので今回のリハビリはとても順調でした」

3度目の大怪我にも前を向いてリハビリに取り組んだ

その言葉通り、同年12月の今シーズン開幕には間に合った。第3節のトヨタヴェルブリッツ戦からスタメン復帰を果たし、キャプテンの武井日向が離脱後はゲームキャプテンを務めるなど、ここでも復活を果たした。

しかし、2月4日の第7節(横浜キヤノンイーグルス戦)で負傷し、チームも7位でシーズンを終えた。来シーズン、ここからまた復活のストーリーに向けた1ページが加わろうとしている。

次ページ:過去2回に共通していた原因とは?

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