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「ラグビーが大好きだから両方やっています」三重ホンダヒート 近藤雅喜 日本最高峰の舞台に”二刀流”として立った先に切り拓くラグビー界の新たな道

ジャパンラグビー リーグワンの三重ホンダヒートでプレーし、レフリーとしても活躍している近藤雅喜選手。

かつて桜のジャージを着て躍動した舞台であるセブンズでレフリーとしてカムバックした近藤選手。次なる目標である日本最高峰の舞台での”二刀流”デビューを目指した。

全5回のコラムはついに最終回。ついに開幕したリーグワンでの現在の活躍そして今後の目標についても伺った。

>第4回はこちら

(取材協力:三重ホンダヒート 文:白石怜平)

目標の一つだったDivision1でピッチに

8月に日本協会レフリーアカデミーに選出された近藤は、リーグワン開幕までの約4か月間でさらに激動の渦へと入っていく。それは自身でも驚くほどのスピードだった。

「リーグワンのプレシーズンマッチが9月から始まるのですが、そこでたくさん試合で笛を吹くチャンスをいただきました。リーグワンだけでなく、高校生やセブンズの試合もありました」

主となる舞台となったのがリーグワンだった。それも自身が選手としても在籍している三重ホンダヒートも所属するDivision1。アシスタントレフリーを含めると、述べ9試合ほどの経験を積むことができた。この経験が何より大きなものになったという。

「日本のラグビーにおける最高峰の舞台はリーグワンのDivision1。レフリーをやっている多くの方にとって、ここで笛を吹くことが一番の目標だと思うんです。

自分にとってDivision1チームのプレシーズンマッチのレフリーを務めるチャンスがあったのは、とても大きなことだと思います」

この数か月怒涛の期間をすごした(写真:本人提供)

トップレベルのピッチでジャッジを下すこと。試合を通じて課題と収穫があり、それも近藤にとって成長のスピードを加速させるものであった。

「1試合において自分のレフリングに対して、『ここでは笛を鳴らさずにコントロールできたんじゃないか』とか、『あの局面ではこういった見方をしてみよう』など、反省と発見が毎試合ありました。

(1試合)80分の中で自信を持ってジャッジできたシーンであったり、自分の判断に対してプロセスを正しく踏めた時ももちろんありましたが、それでも『もう少し自分がレベルアップしないといけない』と常に感じていました。

前向きな意味で”もっと突き詰められる”・”もっと研ぎ澄ませたい”、そういう気持ちで振り返っていました」

「僕が滑川さんのように影響を与える存在に」

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