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最後の”新日鉄釜石戦士”三浦健博 振り返るラグビー生活とシーウェイブスの魅力「純粋にラグビーをやっている。それは昔から変わらない」

シーウェイブスの伝統は”純粋さ”

17年シーズン終了後にHCを退任した三浦は、その後アドバイザーとしてチームに在籍。来シーズンも引き続き務めることが決まり、選手・HCとしてチームを最もよく知る立場として現場とのコミュニケーションを積極的にとっている。

95年の入団から釜石一筋25年以上チームに関わり続けている。だからこそ感じる”シーウェイブスの魅力”とは何かを問うとこう答えた。

「”純粋さ”ではないでしょうか。街の方含め、みんなラグビーが大好きで釜石の環境というのは素晴らしいです。山や川に囲まれたところにグラウンドがあって、澄んだ空気の中でラグビーに集中できます。そんな中で純粋にラグビーをやっている。それは昔から変わらない点だと思います」

そして、もう1つの魅力は”ハングリーさ”だという。その心は何か、自信に満ちた表情で語った。

「ウチに来る選手はトップリーグのトライアウトに行って落選した選手もいますので、やはりそういう選手、チームに勝ちたいという気持ちは強いです。今は劣っている部分もあるかもしれませんが、戦術やスキルでカバーしていきたい。勝てる可能性は十分ありますよ」

今もラグビーへの情熱は変わらない。グラウンドにも積極的に足を運んでいる(本人提供)

約1時間にわたるインタビューの最後、”三浦健博の夢”を聞いた。それは勝負師の性から自然と湧き出た夢であった。

「もう一度チームの指揮をとりたいです。トップリーグで戦いたいです」

そう力強く語って締めてくれた。三浦が再びHCとしてグラウンドに立つ時、大漁旗が日本の中心で躍動している光景を見ることができるだろう。(おわり)

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