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リコーブラックラムズ東京 後半15分間の猛攻で14点差を同点に。最終盤であと一歩及ばずも、今季リーグ戦1敗の相手に互角の戦いを見せる

試合後の記者会見

ピーター・ヒューワット ヘッドコーチ(HC)

会見に臨むヒューワットHC(写真提供:リコーブラックラムズ東京)

「前半はうまくプレッシャーを積み上げられず、ボールを長くキープできれば良いアタックができるのではないかと思っていました。

ただ、ハーフタイムにもう一度チームとしてつながることができ、後半に見せたファイトを誇りに思います。どちらに転んでもおかしくない試合でしたが、残念ながら今回は私たちのほうには転びませんでした」

──競った展開でしたがどのように評価していますか?

「前半は正しいエリアには行けていたのですが、ここでアタックができれば……というところでターンオーバーをしてしまい、ダメージを与えることができませんでした。もちろんミスはあるのですが、ミスが続いてしまうので改善が必要です。また、前半に取られたトライは簡単過ぎたので、見直します」

──マット・マッガーン選手をCTBにした狙いは?

「リスクも当然あったと思いますが、ベストプレーヤーをグラウンドに立たせたいという狙いがありました。今日はあのメンバー構成で良かったです。(SOの)中楠一期の周りに経験のある山本昌太やマッガーンを置き、アイザック・ルーカスは現時点ではFBがベストだと思っています。

マッガーンの一番良いところはコミュニケーションをすごくよく取れる点です。インサイドとアウトサイドのバックスをつなげてくれました。あと、必ず言及しておきたいのは礒田凌平についてです。

彼は毎週すべてを出し切ってくれます。試合のプレビュー記事などで名前は挙がらないかもしれないですが、自分のできることを必ずすべて全力でやってくれる選手です」

──アイザック・ルーカス選手も終盤はややスピードが落ちていたのでしょうか?

「そこはもっと練習しないといけません。ただ、動きが多い試合だったので、そこは彼が悪いわけではありません。後半35分に南昂伸がチャージをして、アマト・ファカタヴァが追いかけましたが転んでしまったシーンもありました。『今日はそういう日だったのかな?』と思います。私も椅子のギリギリのところに座って、ドキドキして見ていました」

──ハーフタイムにどのようなメッセージを送ったのでしょうか?

「シンプルです。アタックならフェイズを続けよう、ディフェンスはちょっと消極的なのでプレッシャーを掛けにいこうと話しました。あとはセットピースについてフォワード陣で話をしていました。すごく落ち着いていて、リーダーも話をしてくれて、必要だった微調整ができたと思います」

山本昌太 共同バイスキャプテン

会見でコメントする山本共同バイスキャプテン(写真提供:リコーブラックラムズ東京)

「率直に悔しいゲームでした。前半はBL東京さんにラインアウトでプレッシャーを受けましたし、相手にチャンスを与えたあとに粘り強さがなく、簡単にスコアされてしまって、自分たちにとって良くないプレーを積み重ねてしまいました。

ハーフタイムにどう戦うのかを修正して、後半のパフォーマンスにつながったことにチームの成長を感じました。この1週間、『勝ちたい』という意志を見せようとトレーニングをしてきて、そこを見せることはできたと思います。このマインドセットを次のゲームに持っていきたいです」

──これまでの1週間の練習で変えたことはありましたか?

「トレーニング内容やスケジュールは変わっていないですが、徹底的に準備をしようというところです。やり残したことはないか、自分にできることをすべてやったのか、ということを確認して試合に臨もうと言い続けてやってきました。良い1週間を過ごせたと思っています」

──前半はリズムに乗れなかった部分もあったかと思います。

「今季のチームとして成長しなければいけないところだと思います。その話はしていますが、実行力がついていない状態です。『いま、そういう場面だ』と気づけている選手と気づけていない選手がいます。

僕や松橋(周平)が早く気づいてチームとして実行する、というところまで前半はできていませんでした。ペナルティをしてしまう選手はもちろんですが、僕もリーダーとして成長しないといけないと思っています」

──ハーフタイムにどのようなメッセージを送ったのでしょうか?

「選手の中では、スコアを追いかけ過ぎずに、その場の一瞬、一瞬に必要なこと、シンプルなことをやろうと話して、グラウンドに立ちました」

次節は4月6日。BR東京は横浜キヤノンイーグルスと駒澤で対戦する。シーズン最後のホストエリア世田谷のファンの前で希望の灯を繋ぐ。

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