「第15回小笠原道大杯」2年ぶり開催。”新しいスタイルの野球”へのチャレンジと小笠原氏が贈ったメッセージ
小笠原コーチから子どもたちへのメッセージ
閉会式では、市川市の村越祐民(ひろたみ)市長など20人近くの来賓が参加。小笠原コーチは1位から3位の入賞チームに向けて賞状を読み上げ、1人ずつ直接代表選手に手渡した。
そして栄えあるMVPの発表。決勝で勝利投手となった田中選手の名がコールされ、小笠原コーチの現役時代に使用したモデルのサインバットが贈られた。
来賓を代表して連盟の中嶋貞行会長、村越市長が挨拶。
「選手の皆さん、素晴らしいプレーを魅せてくれてありがとうございました。コロナ禍で満足な練習ができなかったチームもたくさんあったと思います。その中で色々なことを考えながら取り組んだ練習の成果だと感じています。
皆さんはこれから世の中を背負っていきます。今回、野球を通じて素晴らしい経験ができたと思いますので、物事をすぐ諦めずに色々なことを勉強していってください」(中嶋会長)
「決して忘れないでほしいのは何度失敗しても諦めないこと。それが成長につながります。また、ユニフォームはお母様が洗濯をしてくれたと思います。
また、お父様たちもSNSで選手たちの活躍を市民の皆さんへPRしてくれています。選手の皆さん、保護者・連盟の皆さまに感謝の気持ちを忘れないでください。
多くの人に支えられて、この素晴らしい大会が15回も続いていることを私からも御礼を申し上げます。来年の春に新しい球場ができます。白球と夢を追い続けて、市川の街から大きく羽ばたいてください。素晴らしい大会をありがとうございました」(村越市長)
両者がそれぞれ感じたことをエールに変えて選手たちへ言葉をかけた。
そして最後にマイクの前に小笠原コーチが再度登壇。常に周囲への感謝の気持ちを忘れない人柄そのままに連盟・関係者・保護者の方々への「いつもありがとうございます」と述べ、選手たちへメッセージを贈った。
「(コロナ禍で)制限がある、ストレスもある。それに反発するのではなく、前向きに・ポジティブに『何ができるのか』、『〇〇になりたい・こうしたい』と自分たちでアイデアを出して、その場を楽しく生活できるようにしてください。
みんなで協力をし合うのもそう、家族で生活していくのもそう。常に笑顔が絶えない1日を過ごしていってほしいです。そうすることによって、気持ちも前を向けますし、取り組むことが上手く行く可能性も上がると思うので、少しでも心の中に置いて明日から過ごしてみてください。
みんな野球が好きだからここにいると思うので、1日でも長く野球を通してみんなで成長できるようにこれからも頑張ってください」
この日10℃にも満たない寒さの中、球場は熱気に満ち溢れ式は無事終了した。
市川市の少年野球大会は全スケジュールを完走。今シーズン、連盟・チーム・保護者らが1つになった努力の成果もあり感染者は1人も出していない。
来シーズン、全員が元気な姿で完成予定の新球場で集まれるよう連盟の挑戦そして小笠原杯は続いていく。