「Matsui 55 Baseball Foundation」24回目の野球教室開催 松井秀喜さん「今後も若い世代、子どもたちに野球の楽しさや素晴らしさを伝えていきたい」
4月29日、川崎市のジャイアンツ球場で松井秀喜さんによる野球教室が開催された。松井さんが講師となり、35名の子どもたちと笑顔あふれる時間を過ごした。今回はその模様をお届けする。
(取材協力:Matsui 55 Baseball Foundation、写真 / 文:白石怜平)
日米合わせて24回目の開催となった野球教室
今回の野球教室の主催は、「Matsui 55 Baseball Foundation(以下、ファウンデーション)」。日米通算507本塁打をマークし、09年にワールドシリーズMVPそして13年には国民栄誉賞も受賞した松井秀喜さんが代表理事を務めている。
野球教室は15年にファウンデーションが設立されて以来今回で24回目。4月10日(日本時間)にはニューヨークで行われ、日本では昨年10月に松井さんの故郷石川県で開催されて以来となった。
晴天で野球日和の天候に恵まれ、9時に開講した。生徒は事前に公募し、男女35人の小学4年生~6年生が選ばれた。野球歴は、少年野球チームに所属している子からこの日初めて野球を始めた子までさまざま。
スタンドに駆け付けた親御さんたちも、松井さんの登場を今か今かと待ちわびた。そして松井さんが登場すると球場全体から大きな拍手が沸き起こった。
今回の会場となったジャイアンツ球場は自身が93年に入団し、1年目の開幕を迎えた場所でもある。子どもたちの前でマイクを握ると、
「私も30年前ジャイアンツに入団し、ここで汗を流した思い出の場所です。楽しく、元気よく1日を過ごしましょう。よろしくお願いします」
と挨拶し、野球教室が始まった。
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