身体障害者野球日本代表 初陣は投打が噛み合い快勝 松山から踏み出した世界大会連覇への確かな一歩

3回、日本代表が5点のビッグイニング

2回までお互いに0点に抑えていたが、3回に試合が動いた。表の日本代表の攻撃、1アウト1,2塁のチャンスをつくると、2番・槙原淳幹(じゅんき)がライト前へのタイムリーで待望の先制点をもたらす。

続く3番の・浅野僚也(共に岡山)もレフト前でタイムリーを続け、岡山コンビで2点を叩き出した。

2番・槙原(写真上)と3番・浅野(同下)のタイムリーで2点を先制した

さらに途中から4番に入った宮下拓也が繋ぎ、迎えるは5番の主将・松元剛(共に名古屋)。

この前の結団式では選手の代表としてマイクの前に立ち、「スポーツの力・明日への活力。それを発信する力が我々にはあると思っております」と語り、熱いプレーを見せることを宣言していた。

守備ではこの日遊撃手でスタメン出場。打席では右腕1本でスイングする松元はバットを振り抜くと一塁へ全力疾走した。

遊撃へのゴロは内野安打となり、その間に2人がホームインし追加点を挙げた。さらに高月秀明(岡山)も続きこの回一気に5得点で試合の主導権を握った。

松元は結団式での言葉通り、50歳という年齢を感じさせないハツラツとしたプレーで攻守でチームに勢いをもたらした。

主将・松元(写真上)の全力疾走で内野安打となり、浅野(同下)らがホームイン

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