身体障害者野球日本代表 初陣は投打が噛み合い快勝 松山から踏み出した世界大会連覇への確かな一歩

地元の新田高校女子硬式野球部とエキシビジョンマッチ

本イベント最初のプログラムである結団式の後は、エキシビジョンマッチとして身体障害者野球日本代表と新田高校女子硬式野球部との試合が行われた。

新田高校は地元松山市の私立高校。県内唯一の女子硬式野球チームである。

松山市では毎年夏に女子硬式野球最大のイベントである「全日本女子硬式野球選手権」が開催されており、県内でもクラブチーム「マドンナ松山」が結成され、活動を行っている。

しかし、これまで県内高校には硬式野球部がなかったため、松山市が「女子野球のメッカにしたい」という想いから同校に依頼して18年に発足した。

なお、身体障害者野球では軟式球を使用するため、この試合でも軟式球を使用。ルールも、身体障害者野球に合わせて打者代走制度(※)を適用した。イニングは最大5イニングで、1時間の時間制で行われた。

(※)主に下肢障害で打撃後に走塁が困難と認められた選手に適用する制度。三塁と本塁を結ぶファールラインの延長線から後方1m地点をスタートラインとし、打ったと同時にスタートする。

身体障害者野球のルールの1つである打者代走制度

>身体障害者野球のルール解説などはこちら

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