西武・メットライフドームエリア改修工事で創り出す「ライオンズだからこそできるボールパーク」

エンターテインメント性の向上

プロ野球では、近年、各球団ともに演出に力を入れている。大型ビジョンに映し出される選手出演の映像やヒーローインタビュー時の照明など、それぞれ工夫を凝らしている。

ライオンズでもスタジアムDJの選手コールや12球団で唯一、生のオルガン演奏を奏でるなど、独自の演出で球場を盛り上げている。

昨シーズン、その演出がさらに進化。まずはドーム内の照明がLED化された。ライオンズの選手が本塁打を放ちダイヤモンドを1周する際には照明の光が回転し、ヒーローインタビュー時は暗転させてお立ち台の選手にスポットライトを照らし出す。

そして2008年3月から全面フルカラー化した電光掲示板・通称”Lビジョン”が今シーズンさらに進化する。面積319.84㎡から601.62㎡と約2倍となり、これまで以上に迫力ある演出やスタッツの表示が可能になる。今シーズン、新たな形でファンの方々をお迎えする。

「照明をLED化させ、ビジョンを大きくすることでより高度な演出ができますので、エンターテイメント性を出せると考えています。野球の他にもコンサートでご利用いただいているので、さらなるイベントの誘致に活用していきたいです」

Lビジョンが約2倍の面積に拡張。迫力ある演出やスタッツの詳細な表示が可能に

ITインフラの整備も並行している。

エンターテインメントやデジタルマーケティングなどへの活用を目的に、高速通信インフラを整備。昨シーズン、球場内にサイネージモニターを新たに設置した。現在70台ほどであるが、2021年には301台に増設予定。

選手がタイムリーヒットを打った際や三振を奪った際、Lビジョンに映し出される演出などがタイムラグなく全台で放映することができ、メットライフドームエリアのどこにいても球場内の臨場感を味わうことができる。

「301台のデジタルサイネージで映像演出を球場中に出します。あと1塁側の『ライオンズ チームストア フラッグス』がガラス張りになっていまして、そこもサイネージになっています。実際のプレーとタイムラグなく演出を流すのは高速通信ネットワークがあるからこそできることなので、ITインフラの整備も加速させているところです」

ライオンズ チームストア フラッグスのサイネージ。ナイターで光が映えるスポットになった

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