西武・育成環境整備が導く新たな黄金時代「常に優勝争いができるチームに」
2017年11月に発表された「西武ライオンズ40周年記念事業」。
「ボールパーク化」と「チーム育成/強化」を軸に、約3年かけて本拠地メットライフドームエリアを改修した。
前編では、自然共生型という特徴を活かしたライオンズだからこそできるボールパークについて話を伺った。後編ではチーム育成/強化編をお届けする。
ライオンズは所沢に移転した79年以降、リーグ優勝18回・日本一10回、現在もプロ野球記録の25年連続Aクラス(82〜06年)を成し遂げるなど、常に強豪チームとして君臨。生え抜きのスター選手を育て、黄金時代を築くなど”育成のライオンズ”が伝統の1つである。
今回の事業を開始するにおいても、チーム強化の観点では
「勝利こそが最大のファンサービス」
「魅力ある選手こそ最大のコンテンツ」
と定義し、検討を進めてきた。
本事業の育成/強化の観点では、どんな取り組みを行なってきたのか。少年時代から西武球場に通い続けていたというライオンズ愛溢れる田代裕大・チーム付広報にお話を伺った。※取材日:2020年9月16日、2021年3月7日
(取材協力 / 写真提供:株式会社西武ライオンズ)
19年、12球団最大級のトレーニング施設が稼働
2019年7月、「ライオンズトレーニングセンター」が竣工した。
新設した若獅子寮とつながっており、1つの建物内で練習場から寮まで全て整っているのが大きな特徴である。
トレーニングセンターは西武球場前駅を降りた目の前に位置し、前面にレジェンドブルーの「Lions」マークが大きく記されている。
新しくなった若獅子寮は4階建てになっている。1階にはトレーニングルームやバスルーム、2階には監督室と選手全員のロッカーに加え、ミーティングルームとスコアラールームを併設した。3階には食堂やサロン・ミーティングルーム、そして4階には20部屋から8部屋増設された居住エリアが設けられた。