川崎ブレイブサンダースに若き風が吹く!大学4年生の米須玲音と山内ジャヘル琉人が特別指定選手として加入

11月22日、川崎ブレイブサンダースは米須玲音・山内ジャヘル琉人と2024-25シーズンの特別指定選手契約を締結したと発表した。

ユニフォーム姿で登場した2人は北卓也GMと共に会見へと臨んだ。

(写真 / 文:白石怜平 ※以降、敬称略)

北卓也GMより加入の理由を説明

最初に北GMから2人の加入について経緯が紹介された。

現在日本大学4年の米須は、東山高校時代にも特別指定選手として川崎でプレーした経験があることを踏まえ「将来的には川崎に入団し、チームの中心選手になってほしい」と想いを伝えていた。

大学時代に怪我が続いて満足にプレーできなかった時期もサポートを続けており、晴れて入団が決まったことについて北GMは喜びを表すとともに、Bリーグでの活躍に太鼓判を押した。

また、大東文化大4年の山内については以下のように語った。

「2番ポジションでドライブができる日本人選手を探していたのですが、山内選手のプレーを見て、我々にはいない選手だと思いながら見ていました。

怪我から復帰して、そして4年生でのプレーを見てもとても持ち味を十分に活かしてくれたと思うので、今回オファーに至りました」

昨シーズンに特別指定選手として加入する予定だったが、前日に負傷してしまい叶わなかった。それでもチームは練習生としてサポートしながら復帰を後押しし、改めて入団が決まった。

フォトセッションでは製作されたタオルを掲げた

試合で見てほしい2人のプレースタイル

米須・山内は共に会見で意気込みを見せつつ、クラブを通じてこのようにコメントした。

「サンダースファミリーの皆さん、お久しぶりです。ここ川崎でプロキャリアをスタートできることに感謝しています。ファミリーの皆さんに成長し

た姿、全力かつ楽しませるバスケットをお見せしたいと思います。 引き続き、”よねすけ”として応援していただけると大変嬉しいです!

川崎からバスケの未来を、ファミリーの皆さんも一緒に盛り上げていきましょう!」(米須)

「このたび、特別指定選手として川崎ブレイブサンダースに加入することになりました。サンダースファミリーの皆さん、是非”ジャヘル”と呼んでください。

川崎ブレイブサンダースは素晴らしい伝統をもったチームでその一員になれることをとても嬉しく思います。

BE BRAVEというアイデンティティのもと、チームにエナジーを与えられるプレーヤーになりたいと思います。 勝利に貢献できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」(山内)

会見そしてクラブを通じても意気込みを述べていた

北GMは2人の見てほしいポイントを問われると、

「米須選手は、やはりビジョンが広い点やアシスト。味方を生かしたアシストが抜群なのでそこを期待していますし、ネノHCはより速いバスケットを展開するので、パスの球出しの速さ。

ここも合うのではないかと思います。後は、PGとしてのゲームコントロール。試合を落ち着かせる力があります。

山内選手は先ほど申し上げたドライブの速さ。走り出しの初速が速いので、ディフェンスからオフェンスに切り替えた時に山内選手が初速で走り抜いて、米須選手にパスしてダンクというのを描いています」

怪我にも苦しんだ2人が学んだこととは?

それぞれ以前にも特別指定選手のオファーがあった2人。改めてブレイブレッドのユニフォームを着るにあたって、その間成長できた部分が何かを語った。

「大学バスケでは怪我に苦しむ期間がありましたが、その間体づくりで成長できたと思います。まだまだ成長の余地があると思うので、引き続き体をつくってチームの勝利に貢献したいです」(米須)

「自分も前半は怪我で出られない状況でした。ですが、その分怪我をしないためのフィジカルや、ドライブに行くところと行かないところの判断など、怪我しないための工夫をできるようになったと思います」(山内)

怪我を乗り越えて川崎の一員となった

2人は共通して怪我との闘いがあった。

まず米須は、高校3年時の2021- 22シーズンに川崎でリーグ戦計14試合に出場。

しかし日大入学後の2022年に右肩関節を脱臼し、その後右膝の前十字靭帯損傷の大怪我で1年以上実戦から離れる時期もあった。

この期間について学んだことを問われた。

「大学で怪我をしてベンチから離れる経験をして、外からさまざまなバスケを見れる。視野が広がって、自分が学ぶことでチームにアドバイスすることができるので、自分なりに伝えられるようになったのは大きな経験でした」

また、山内も怪我で一度は特別指定選手での入団が見送りになった身。高校時代でも怪我に苦しんだ経験があることから、当時から得た経験についてこう述べた。

「高校の時も試合に出られないことがありました。そんな時に、自分は同じポジションのプレーを見て、『自分には何が足りないのか』『長けている部分は何か』を考えるようにして、試行錯誤しながらやっていました。 

大学に入ってそれが生きています。その経験が活きて、大学で怪我をしても自分の体を見つめ直すという管理の仕方を学べました」

2人は11月29日から行われる全日本大学バスケットボール選手権大会終了後、チームに合流する。若き2人のガードがチームに新しい風を吹き込もうとしている。

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