川崎ブレイブサンダース バイウィーク明けの試合は同地区首位のアルバルク東京 いずれも後半失速し連敗に…
11月30日・12月1日、「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 第9節」が行われ、川崎ブレイブサンダースがホームのとどろきアリーナでアルバルク東京(A東京)と対戦。
バイウィーク明けの初戦は同地区の対決となった。
初戦は、序盤に川崎のディフェンスが機能するも後半に失速
30日の初戦は、序盤拮抗する試合に。第1QはA東京の攻撃を抑え、ボールを奪うとそれぞれがハイスピードでゴール前まで行き得点を重ねた。ビハインドにはなるものの、20−22と互角の展開でQを終える。
2Qではさらに得点を重ね、長谷川技の3Pシュートでリードを奪うと5点差をつけた。特にロスコ・アレンがゴール前で存在感を放ち、受け取ったパスを着実に得点へと繋げていった。
しかし、ここからA東京の反撃が始まっていく。ライアン・ロシターのダンクシュートが決まるなどですぐさま逆転を許すと、7点ビハインドで前半を折り返した。
前半は選手やロネン・ギンズブルグHC(ネノHC)らが「いい試合をできていた」と語っていたが、後半に失速気配を見せてしまう。
A東京は、後半でトランジションからのディフェンスを改善し川崎は攻撃を封じ込められてしまう。さらに、テーブス海に第3Qで9得点を挙げられるなど終了時点でビハインドが17点に。
最終Qではマシュー・ライトが2本、この試合3本目となる3Pを決めるも及ばす66−88で初戦を落としてしまった。篠山竜青は試合後に、
「ゴール下のシュートがリングに嫌われたり、相手のディフェンスによって決められるはずのシュートが決まらなかったりということがあった中で、3Qに20点差近くまで開いてしまったところが勝負の分かれ目になったと思います」
と述べ、ネノHCも「終盤ガス欠になってしまった」と振り返り翌日の試合へと臨んだ。
2戦目も川崎が第1Qに10点をリードするも再びA東京が反撃に
続く2戦目、篠山は「昨日の敗戦を踏まえて守り方を変えてみたり、『昨日よりも今日』ということで試合に入りました」語り、その言葉通り前日以上に前半はオフェンス陣が躍動した。
アリゼ・ジョンソンが4本のシュートを決め8得点、さらに前日に続きライトと長谷川が3Pシュートを決めるなど18得点を挙げ18−11と幸先良いスタートを切った。
しかし、ここですぐさま修正するのがA東京の首位たる所以の一つ。Q序盤は点の取り合いで川崎がリードを守るも、レオナルド・メインデルやセバスチャン・サイズがペイントエリア内で着実に得点を重ね差を縮めると、ロシターがブザービーターとなる3Pを決めA東京が逆転した。
前半を勢いづけた形で終えたA東京は、安藤周人がこのQで2本の3Pシュートを決めるなど20得点を挙げると、最終Qも27得点をマークし82−60でA東京が連勝し9節を終えた。
川崎のネノHCは「昨日の試合と比べると点差も含めて結果は同じだと思いますが、昨日の敗戦よりも今日の敗戦のほうが内容は良かったと思います」と語り、
この試合は2Q途中までリードしていたが、「最後の2分半くらいのところで不必要なターンオーバーだったり判断ミスだったりで少し躓いてしまい、そこをA東京が見逃さずに突いてきて試合の展開が変わってしまいました」と続けて振り返った。
篠山は2Q途中から攻め込まれた点について以下のように語った。
「ディフェンスからファストブレイクだったりボールが良く動いている時はオフェンスがいい形で回りますが、そこを止められてハーフコートオフェンスになった時に少しゲームコントロールで自分自身が何をコールしてどこを狙ったり、どこを起点に攻めるかというところで的を絞りきれず、効果的なオフェンスにつなげることができなかったのが今日の試合の反省点だと思います」
しかし、収穫もあったとしてこう続ける。
「サッシャ(・キリヤ・ジョーンズ)もアリゼ(・ジョンソン)もBリーグに慣れてきていいプレーが出るようになってきているのは間違いないと思います。もっともっといい時間帯を増やしてA東京のような強いチームにも勝っていけるように成長を続けなければいけないです」
川崎は苦しい戦いが続くが、出陣式などで篠山そして長谷川が「ファミリー一丸となって戦っていきます」と語った通り、目の前の試合を全力で戦っていく。
(写真 / 文:白石怜平)
【関連記事】
川崎ブレイブサンダースに若き風が吹く!大学4年生の米須玲音と山内ジャヘル琉人が特別指定選手として加入
川崎ブレイブサンダース 開幕白星スタート 1勝1敗のタイも、「全員でディフェンスして、全員でオフェンスをする」”新生川崎”を見せる2試合に