川崎ブレイブサンダース「2024-25シーズン出陣式」チームアイデンティティのもと、変化へ勇敢に挑むシーズンに
9/8(日)、ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場で川崎ブレイブサンダースの「2024-25シーズン出陣式」が行われた。
来月5日に迫ったシーズン開幕に向け、約1,000人のファンを前にその決意などが述べられた。
(取材 / 文:白石怜平、トップ写真:©KBT)
ネノHC「100%の力、100%の努力で自分たちのバスケットを再現」
5年ぶりのラゾーナ川崎プラザでの出陣式は、16時45分、今シーズンもアリーナMCを務める高森てつ氏の挨拶とチアリーダーズ「IRIS」のパフォーマンスからスタートした。
そして今シーズンから新たに指揮を執るロネン・ギンズブルグヘッドコーチ(愛称:ネノHC)をはじめとする全12選手並びにスタッフがステージへと立った。
ここからは、今シーズン新たに加わったスタッフ・選手から挨拶が行われた。ネノHCはマイクを持って立ち上がるとこう宣言した。
「日本に来ることをとても楽しみにしていました。僕自身バスケットボールに40年ほど関わっていますが、ファンイベントでこんなにも多くの皆さんに応援いただいたのは初めてです。
温かいファンがいらっしゃるので、皆さんのために勝てるバスケットをして、皆さんが誇りにそして応援したいと思ってもらえるようなチーム作りをしたいです」
高森さんは、ネノHCに今シーズンの注目ポイントを訊いた。
「シーズンが始まる前なので今ここで明言することは難しいですが、皆さんに約束できるのはコートに立った選手が常に100%の力で、100%努力して自分たちのバスケットを再現するということです。
できる限り多くの勝利をお見せしたいと思っています。今シーズン、応援よろしくお願いします」
新加入選手は小針幸也、柏倉哲平、マシュー・ライト、アリゼ・ジョンソン、サッシャ・キリヤ・ジョーンズの4選手。
滋賀レイクスから加入した柏倉選手は、相手チームから見た川崎の印象を問われると
「一度流れに乗ると止まらないチームという印象です。いつもサンダースファミリーの皆さんの応援があってすごいなというのはコートでも映像でも感じていたので、それが味方になるのは頼もしく、プレーするのが楽しみです」と語った。
サッシャ選手はイギリス代表としてプレーしており、その立場から見たBリーグの印象を述べた。
「代表で一緒にプレーしたメンバーにもBリーグを経験したことがある選手が何人かいました。その全員から『Bリーグに行った方がいいよ』と言ってもらっていたので、今回それが叶ってよかったです。
日本に来て1ヶ月ほどですが、とてもいい経験ができているので、楽しんでBリーグを戦っていけたらと思います」
続いて昨年活躍した選手たちからもファンに向けて挨拶。ここではロスコ・アレン、野﨑零也、飯田遼、益子拓己、鎌田裕也の5選手。
野﨑選手はこの日29歳の誕生日であることを宣言すると、飯田選手が「せっかくの機会なので、お祝いいしませんか?」と呼びかけた。
ここで「ハッピーバースデー」の合唱が会場全体で行われ、野﨑選手をお祝いした。
キャプテン・副キャプテンはチームを知り尽くす2人に
続いてはキャプテン・副キャプテンがネノHCから発表された。キャプテンはチームのシンボルである篠山竜青選手、そして副キャプテンは長谷川技選手が担う。
キャプテン就任通算10シーズン目となる篠山選手。チームが転換期であることを踏まえ、決意を述べた。
「大きな変化のあるシーズンにおいて、変わっていくところ・変わらずやり続けることがありますが、このチームがより良くなっていくためにしっかり導けるよう頑張ります。
リーダーシップがあり、チームのためにハードワークできるメンバーが揃っているので、一人ひとりのキャプテンシ―、リーダーシップを上手くまとめてやっていけたらと思います。
上手くいかない時間もあると思います。ヘッドコーチも変わって、選手も沢山入れ替わって、開幕から全てが上手くいくとは思っていないですが、60試合を通して必ず成長ができるシーズンにしていきます。
皆さんも一緒に戦ってほしいですし、変わらず僕たちの後押しをお願いします」
続いて、篠山選手と共にチーム一筋の長谷川選手もファミリーと共にシーズンに臨む姿勢を示した。
「新体制ということで、いろいろ上手くいかなかったり勝ち星がなかなかつかない、なんてことも増えてくると思います。
ですが、そこでバラバラにならず、そういうときこそファミリー一丸となって戦っていきますので、今シーズンも応援よろしくお願いします」
次に新スローガンが発表された。今シーズンは、
「BE BRAVE 変化に常に勇敢であれ。」
篠山キャプテンからスローガンに込めた想いが語られた。
「僕たちは”BE BRAVE”というアイデンティティのもとでチームに集まっていることは今も昔も変わらないです。このようにして70年の歴史を築いてきましたが、その中でたくさんの変化がありました。
そういった変化が起きてきた中で進化して、変わることを恐れずに戦ってきたからこそ70年以上の歴史を築けたと思います。
今年も新たな一歩となるシーズンですが、”BE BRAVE”というアイデンティティは変わらずに戦って行きます」
大詰めを迎えたプログラムは、福田紀彦川崎市長からのビデオメッセージが放映された。今年は市制100周年を迎える特別な年。
そこで福田市長は、来年3/22(土)・23(日)、とどろきアリーナで開催される大阪エヴェッサ戦を「川崎市市制100周年記念試合」として開催することを宣言した。
これからもお互いに協力関係を築きながら、「次の100年を共に歩んでいきましょう」と締めて会場は拍手で沸いた。
最後はお馴染み、「BE BRAVE!」と会場全員で掲げて出陣式を終えた。
チームは9/14(土)・9/15(日)とホームでプレシーズンマッチが行われる。大きな変化の波に乗りながら、来月いよいよ新たなシーズンを迎える。
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