• HOME
  • 記事一覧
  • バスケットボール
  • 川崎ブレイブサンダース 2023-24出陣式 ニック・ファジーカスが今シーズン限りでの現役引退発表 「最後の1年、すべてを懸けてチームを頂点に連れていく」

川崎ブレイブサンダース 2023-24出陣式 ニック・ファジーカスが今シーズン限りでの現役引退発表 「最後の1年、すべてを懸けてチームを頂点に連れていく」

ニック・ファジーカスが今シーズン限りで引退へ

ビジョンにニック・ファジーカスの写真が映し出されると場内が勘づいたのか、「え!?まさか」という声も聞こえてきた。

スポットライトに照らされたファジーカスが前に立つと日本語で「今年で引退します」と自ら直接報告した。場内の悲鳴で包まれる中、ここで表明した理由も添えて話した。

ファンに直接引退表明を行った

「これまでの12年間、川崎のファンの皆さん、日本のバスケットボールファンの皆さんに支えてもらってきたと思っているからです。

だからこそ、子どもたちやファンの皆さんが『最後にもう1回ニックを観に行きたい』とか、『ニック・ファジーカスの最後のプレーを観たよ』というようなことが言えるように、今日の出陣式で発表することを決めました」

直前の試合でもスターターを務め、3Pシュートを決めるなど活躍を見せていた

ここまでプロ生活17年、そして日本では今シーズンが川崎一筋13年目。昨年の終わりから考え始めたというファジーカスは、この夏も悩みに悩んだという。それでも愛する家族とも相談し、決断に至った。

「最後の1年、僕自身のすべてを懸けてこのチームを頂点に連れていくというのが僕の目標です。ぜひ、日本のバスケ、Bリーグ、川崎のファンの皆さんに僕が最後の1年プレーをし続ける姿と優勝する姿を見届けて欲しいと思います」と語り挨拶を締めた。

ラストシーズン、チームを頂点に導く

HCそしてキャプテン陣が語った決意

佐藤HCはファジーカスの言葉を受け、

「私自身もニックと過ごした12年間はかけがえのない時間です。この一瞬・この場所は戻ってこない。だからこそAll-Inします」

と改めて決意表明をした。ここで、篠山らキャプテン陣がついにマイクを握った。

「始まりはニックの引退からです。それがあってキャプテンをやらせていただきます。All-Inというスローガン、持っているものを全部出して勝てば優勝・負ければ何もなくなる。それぐらいの言葉です。

今年一年とどろきアリーナで、そして全国各地で楽しんでもらえるように、『一緒に戦おう!』とみなさんに思っていいただけるよう、今年は覚悟の年になります」(篠山)

「ニックに、竜青さんについていって、自分も副キャプテンとしてチームを引っ張りながら自分もすべてをかけて今シーズン戦っていきます。みんなで優勝しましょう」(藤井)

「去年は引っ張ってもらうことが多いと感じていました。ただ、1年過ごした中で、今年はそういう年ではないと感じましたし、これまではベテランの方たちがチームを引っ張ってくれた中で、下から突き上げていかないといけない。その筆頭としてやっていきたいです」(納見)

そして副キャプテンの最後は長谷川。同期加入で苦楽を共に味わってきた間柄ということもあり、途中で言葉を詰まらせる場面も。様々な想いを振り絞ってファンの前で決意を語った。

「ニックが引退するということで、何としてでも勝ちたい。そういう気持ちが強いです。なので、みなさんもAll-In、すべてを懸けて一緒に戦ってください」

出陣式の最後はフォトセッションと場内一周が行われ終了。川崎ブレイブサンダースにとって大きな歴史のページが刻まれるシーズンが始まる。

ニック・ファジーカス 引退記者会見編へ

【関連記事】
川崎ブレイブサンダース「&ONE」プロジェクト SDGs目標達成に向けた方程式は「3+8=11」

川崎ブレイブサンダース「&ONE」プロジェクト 成功に導く”2つの絆”「365日川崎ブレイブサンダースと共に」

関連記事一覧