
川崎ブレイブサンダース 伝統表す新ユニフォームを身に新加入選手が意気込み 復帰の喜びや“エナジーの注入”で巻き返しへ
8月24日、川崎ブレイブサンダースが2025-26シーズンのユニフォームデザインと新加入選手の発表を行なった。
新たにチームへと加わり、真新しいブレイブレッドのユニフォームを着用した7選手と北卓也GMが会見に臨んだ。
(取材 / 文:白石怜平)
75年以上の伝統と歴史を表現
新ユニフォームのデザインは、クラシックさが特徴。創部から75年以上にわたり、選手たちがただ勝利のためにひたむきかつ真剣にバスケットボールと向き合ってきた。
その変わらぬ姿勢がクラブの伝統・歴史になっていることを表現している。左肩には川崎市のロゴにもある三原色を配置し、地域への感謝の意味を込めた。
シンプルながら力強さを感じるデザインのユニフォームを纏い、翌シーズンからスタートするB.PREMIERに向けての集大成となるシーズンを戦う。
選手が着用するユニフォームは引き続きアシックスジャパン株式会社が務め、2022-23シーズンより導入したリサイクル素材を継続使用する。
両社が2021-22シーズンよりそれぞれ力を入れているSDGsの取り組みを共に推進することに賛同していることから、2022-23シーズンよりアシックスジャパンでは初となる国内プロスポーツクラブ専用リサイクル素材を使用したユニフォーム、シューティングシャツをチームに提供。
なお、デザインはウェブやグラフィックデザイン、音楽レーベルなどの様々な分野でデザインを展開する「CIDER INC.」(サイダー)が手掛けている。

課題のディフェンス補強には「サイズアップとフィジカルアップ」
続いて北GMよりチーム編成について共有が行われた。
今季新たに川崎に加入した選手はオマール・ジャマレディン、伊久江 ロイ英輝、水野幹太、エマニュエル・テリー、野本建吾、津山尚大、ドゥシャン・リスティッチの7名。
まず北GMは「ネノHCの得意とする速い展開のオフェンスはベースになりましたが、課題はディフェンスとリバウンドでした」と述べる。
昨シーズンの川崎は失点数が5195、得失点差が-470あった。チームとしてはここを改善するべく、北GMは以下のポイントを挙げた。
「大きく言うとサイズアップ、あとフィジカルアップという点がこのメンバーを獲得した意図になります」

津山と水野は上記を踏まえたPG・SGのコンボガードの役割が期待されており、篠山竜青・米須玲音の強力PGにサイズのある2人が加わった。
津山は昨季1試合の平均得点が8.1と2桁近い数字をマークしており、北GMも「日本人選手で2桁得点を獲れる選手がいなかったので、シュート力・得点力がある津山選手を欲しいと思いました」とその魅力を挙げた。

また、水野についてもこのように評価。
「ドライブが得意で、ドライブからのアシストというところはすごくいいものを持っていると思います。ペイントタッチしてのアシストにも期待していますし、何よりディフェンスのプレッシャー。ここもすごく頼もしいと思っています」

そして野本と伊久江は両者とも身長2m・体重100kgを超える日本人のビッグマン。ネノHCから「日本人の走れるビッグマンが欲しい」という要望を受けて獲得した。
「我々の中で浮かんだのが野本選手で、走力がありますし味方を生かすスクリーンに長けていると思い、いの一番に声をかけました。
ロイ選手は(21歳と)若くてポテンシャルがすごくあるある選手です。昨シーズンは1年間怪我でプレーをしてませんが、フィジカルも強いですし、そのポテンシャルを我々が成長をさせていかに発揮させられるかだと考えています」


外国籍選手もビッグマンそして“エナジーキング”を獲得
次に今季加入した外国籍選手について。今季もプレーするロスコ・アレンに加えて日本人選手と同じくサイズのあるビッグマンを獲得したいと考えていた。そんな中で白羽の矢が立ち、獲得したのがリスティッチとテリーの2選手だった。
「ドゥシャン選手はもちろんサイズがあって外からのシュートも上手いです。ドゥシャン選手がいれば、川崎のインサイドはリムプロテクターとしてやってくれると思い獲得できました。
ここからディフェンスで足を動かし、あとスクーリンをしっかりかけられる選手が必要だと感じました。
そこにエマニュエル選手が入ります。プレーを見ていてとても献身的で、自ら言っているのですが“エナジーキング”だと。味方に活力を与えるプレーも得意な選手です」

そしてアジア枠でジャマレディン。「FIBAアジアカップ2025」にはレバノン代表として出場した。
「ドライブが得意で、かつすごく体が強い。今練習も見てますが面白いプレーをするなと。(25歳と)若いですし、まだまだ期待できると思います」

昨年「新しい川崎をつくる」と語りチームづくりを続け、今季ネノHC体制のもと2年目を迎える。「今季チャンピオンシップを目指して、さらにその先に進むよう頑張っていきたい」と力強く語った。
復帰を果たした2選手から喜びのコメントも
北GMからの評価を終えると、選手からそれぞれ意気込みが語られた。
今季はチームへの復帰を果たした選手が2人いる。
野本は2017-18シーズン以来、7季ぶりの復帰に。秋田、昨季は群馬でプレーした後に川崎へと復帰することになり、喜びの気持ちを述べた。
「再びこのクラブに戻ってくることができて、本当に嬉しく思います。僕は大学卒業後に3シーズン、川崎でプレーさせてもらいました。
その3シーズンでは、本当にたくさんの方にお世話になりました。そのお世話になった人たちに恩返しという意味でも一勝でも多く、皆さんにお届けしたいと思っています」
2人目は水野。2019-20シーズンに特別指定選手として在籍し、昨季は京都でプレーした。5シーズンぶりにブレイブレッドのユニフォームを身にまとった心境を語った。
「またこのように川崎に戻ってこられて嬉しく思いますし、まずネノHCのやりたいバスケットを体現し、その中で自分ができるすべてのことを出して一つでも多くの勝利を皆さんに届けられたらと思います」
そしてエナジーキングことエマニュエル。会見で質問が寄せられると必ず立ち上がり、笑顔で『エナジー』のフレーズを欠かさず入れた。

「僕自身はエナジーをもたらすことが仕事だと思っています。数々のチームを渡り歩いてきて、高いレベルでバスケをしてきているので、その中で培ってきた経験を活かしていきます。
そのうえ大切なのはチームとしての“継続性“だと思います。ですが時には我慢するも大事なので、自分たちがどれだけ継続性のあるパフォーマンスができるかを重視していきたいです」
新シーズンに向けた川崎は30日にベールを脱ぐ。開幕に向けて初のプレシーズンマッチがホームの東急ドレッセとどろきアリーナで行われる。
昨季からの巻き返しを図るべく、開幕へのカウントダウンが始まる。
(おわり)
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