西武初のOB戦『LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME2024』黄金時代の選手が再び躍動し、新たな歴史の幕開けに
4回、両監督の対戦後に上がった花火
4回表、ついに両軍の指揮官が直接対決となった。チームLIONSは監督の東尾自らマウンドに上がると、チームSEIBUも田淵が打席に立った。
試合前のトークショーで宣戦布告を受けていた東尾は現役時代の”ケンカ投法”を彷彿させる強気の内角攻め。投球は田淵に当たり、マウンドへと向かった。
両軍ベンチから総出となると、2人は笑顔で肩を組み合いその場で記念撮影。苦楽を共にした盟友同士の絆を垣間見たシーンとなった。
そして3万人近い観衆を一気に引き込んだのがメヒアだった。打撃練習では柵超えを連発し、打撃に衰えが全くなかったことを証明すると早くも試合で披露された。
4回裏、ランナーを一人置いて打席に立つと後藤光貴の球を振り抜いた。打球は快音と共にレフトスタンドへと一気に消えていき、レジェンドゲーム初の本塁打となった。
悠々とダイヤモンドを1周しホームインすると、東尾監督から最敬礼で迎えられた。そして名パフォーマンス「メヒアさまさまや〜」を披露し、球場の盛り上がりは最高潮に達した。
秋山の2安打2打点の活躍でチームSEIBUが勝利
また、そのメヒアを超えるかのような活躍を見せたのが秋山だった。
5回に再び打席に立つと、兄・博久との兄弟リレーでマウンドに立った松沼雅之から左翼の頭を超えるタイムリーを放つ。守備でも中堅からのバックホームを見せるなど、60歳ながら脅威の身体能力は健在だった。
また、6回にも土肥義弘から左翼に追加点となるタイムリーを放ち、この日3打数2安打2打点と攻守に躍動した。
試合は田淵監督率いるチームSEIBUが6−4で勝利でゲームセットとなった。
「点を取られても取り返すという野球で、今年の西武もこういうゲームをやって優勝してもらいたい」と強い声で振り返った。
勝因は継投にあったと振り返る田淵監督。「一番球の速い投手(武隈祥太投手)を残していた」とゲームプランを明かした。
続いて表彰式に。特別賞・優秀選手そして最優秀選手が1名ずつ選ばれた。
(つづく)
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