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ファイターズ「ES CON FIELD HOKKAIDO」開業まであと1年。”どこから見ても同じ断面がない” 各所に散りばめられたアイデアとは?

今夏から天然芝の養生を開始予定

本球場が建設されることが決まってからファンの注目を最も集めているのが「開閉式の屋根」と「天然芝」。屋根は2枚構造でうち1枚が可動し、フィールド後方の壁面は芝生養生のため、透過性の高いガラス壁を使用する。現在は可動エリアの3/4ができており、その後屋根が完成する6月中旬からガラス壁を通した結合が行われる予定である。

写真上:開閉式の屋根。この後に芝生を養生するためのガラス壁を繋ぐ。同下:完成イメージ(©H.N.F.)

小川さんは3塁側で各所の説明をした際、建築上において屋根に関わる重要なことを話してくれた。

「直立と斜めで支えているこの大きな2本柱、球場内のいたる所に立っています。これは1・3塁側で平行に立てられていて、1万トン以上ある大きな可動屋根を支えているものになり、建築上の重要なポイントとなっています」

各所に立つ2本の柱が大きな役割を果たす

夏頃にいよいよ芝生の養生が始まる。北広島市では、例年11月〜3月、長い年で4月と約半年間雪が降り、12月頃には月の平均最低気温が氷点下となる。

球団は寒冷の時期でも芝生を養生する実証実験を繰り返してきた。天然芝を維持するため、温冷水を通す配管を整備するとともに地温をコントロールする設備を導入する。

この天然芝は10月にグラウンドに完成する予定である。

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