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ファイターズ「ES CON FIELD HOKKAIDO」開業まであと1年。”どこから見ても同じ断面がない” 各所に散りばめられたアイデアとは?

どこからでも味わえる”臨場感”

本球場は、フィールドを掘り下げており、そのフィールドから地上4階まで観客エリアが広がる構造になる。

最下層はゆるかな傾斜に、そこから徐々に角度をつけていくことで全体的に視認性の高い構造設計を実現する。小川さんは構造についてさらに詳しく説明した。

フィールドを堀り、傾斜が徐々に上がる構造になっている

「席を極力フィールドの近くに寄せることで、臨場感をより多くの方に感じていただくことを考えています。コンコースの階層を分けながら、席を全体的にフィールドに寄せる細かな設計となっています。そのため、後方に座る方でも臨場感を味わえます」

また、ダグアウト上にも座席を設置。選手の声やリアクションを真上で感じられる。なお、現在3塁側がホームのファイターズベンチは、本球場では1塁側となる。

ベンチ真上にも座席を設け、より臨場感が出るようになる

本球場で最も大きな特徴とも言えるのが、ホームベースとバックネット裏との距離である。ホームベースからバックネット裏最前列までの距離が約15m。(マウンドからホームベースの間の距離は18.44m)これは国内球場で最も近く、投手と打者の対戦を音も交えて間近で観ることができる。

バックネット席の裏からではマウンドとホームよりも短い距離で試合を楽しめる

続いて、小川さんが体感してほしい点として大型ビジョンを挙げた。縦16m×横86mの大きさで、これは世界最大級。1・3塁両側に設置され、さらに迫力ある演出が可能となった。

世界最大級の大型ビジョンが2箇所に設置される(写真下はイメージ:©H.N.F.)

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