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「ブラックラムズを俺が変える」リコーブラックラムズ東京・松橋周平 勢いで掴んだWタイトルと描くチャレンジストーリー

日本代表でラグビーを”深く知り”、チームへと還元

そして目標であるラグビー日本代表にも選出。この年に就任したジェイミー・ジョセフHCの初陣であるアルゼンチン代表戦に出場し、代表初キャップを獲得した。

当時のメンバーもリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)や堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)など錚々たる面子が名を連ね、松橋は最年少で選ばれた。

熱い想いを胸にがむしゃらに目の前の試合にぶつかっていった1年目。初めてのシーズンを経験し、さらに国内トップレベルの選手たちに過ごすことで、より深くラグビーを知るきっかけになったという。

「今まで勢いで行っていましたが、代表に行くとラグビーのディテールをすごく勉強するようになったのが、変わった点です。戦術もしっかり考えるようになりましたので」

翌17年はシーズン開幕前からフル回転。4月末から6月にかけて日本代表の試合に5試合出場し、シーズンへと臨んだ。

2年目も開幕から先発出場し、2試合目の(現:東京)サントリーサンゴリアス戦でトライを決めるなど順調なスタートを切った。ポジションは最初の2試合はフランカーを務めたのちNo.8で出場を重ねた。

日本代表を経て、その経験を早速ブラックラムズへと持ち帰ったという。プレーでの当時の変化を語った。

「勢いだけではなくその瞬間瞬間で考えるようになりましたので、代表で学んだことをチームに持ち帰りました。(チームが)良くなってる部分もあったなという自信もありましたね」

日本代表での経験をチームに注入した

持ち帰れた部分というのが、先に述べた戦術面だという。また、2年目ではあるが、前年からレギュラーとしての地位を確立したこともあり、チームとしての立ち位置も変わっていった。

「自分から意見を言うようになりました。細かなところなのですが、例えばボールキャリーの際にボールをもらう前の意識では、『その時にこんなコミュケーションがあったらいいよね』・『このエリアでボールをもらって向こうに行くと次のプレーが楽になるよね』などと、先をしっかり考えて動けるようになりました」

チームも10節までは勝率5割でウインドウマンスへ突入。松橋も引き続き代表に選ばれ、世界選抜との戦いに臨んだ。

「この1、2年はすごく充実していました。怪我するまでは…」

順風満帆にも見えた2年目の途中、まさかのアクシデントが松橋を襲った。

つづく

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