
「パフォーマンスの一貫性を常に保ちたい」 中楠一期 日の丸を背負い、成長を遂げて臨む今季へのテーマ
いよいよ開幕を迎えたリーグワン。リコーブラックラムズ東京(BR東京)のSH中楠一期は、試合後冷静に振り返った。
「開幕ということを意識せず、いつも通りプレーできるように、なるべくナチュラルにいようとは思ってました」と心境を述べる。
今回の相手は東京サンゴリアス(東京SG)。昨年12月28日に行われたこの東京ダービーでは、BR東京が1点リードで80分のホーンが鳴った最後、中楠が懸命のタックルで逆転トライを防ぐ。
東京SG相手には、トップリーグ時代以来20年ぶりの勝利をもたらしていた。
今度は開幕戦で対することとなった両者。後半20分過ぎまでBR東京がリードを奪い、試合を優位に進めていた。
しかし、徐々に得点を詰められると23分に東京SGのNO8ショーン・マクマーンにトライを決められ逆転を許す展開に。
さらに途中出場したHO大西将史とキャプテンのTJ・ペレナラが後半30分過ぎに続けてイエローカードで一時退場となり、2人を欠く13人での戦いを余儀なくされる状況も追い討ちをかけた。
そんな中でもBR東京はハードワークを続けたが、惜しくもリードを奪い返せず15−29と2年連続勝利とはならなかった。
ただ、BR東京は東京SG相手にはこの3シーズンで最少失点であり、終盤に入るまで互角の戦いを繰り広げていた。
ディフェンスが奮闘したことについて問うと、中楠はこのように語った。
「特に最後13人になった時、ゴール前のディフェンスはしっかり姿勢を見せようという話をずっとしていましたので、みんなのアティチュードはすごくいいものがあったと感じています。
お互いに仲間そしてチームをどれだけ大事に思っているかを表現できたシーンでした」
また、このゴール前ディフェンスにおいては、あるデータを踏まえてチーム間で認識は一つとなっていた。
「今季だけではなく昨季以前もあのゴール前ディフェンス、22mラインに入られてからスコアをされないパーセンテージは、リーグでも一・二番を争うチームでずっといられているので、そこにプライドを持つことにおいては、チームの中でも意識は統一されています」
中楠はこの7月に日本代表デビューし、北九州で行われた5日のウェールズ戦で初キャップ。さらに初トライも決めた。
代表での期間を「フィジカル面やラグビーに対する考え方、日常の過ごし方など自分がすごく成長できたし、成長する意欲っていうのもさらに増しました。」と語る。その変化についても明かしてくれた。
「ベーシックなキックやパスといった個人練習を今までもしていましたが、より意識して量を考えるようになりました。自分の時間をしっかり取るようになりました」

この開幕戦でもキッカーを務め、先制のPG含む5得点を挙げた。最後に、今季に向けてのテーマを述べて締めた。
「チームを救うようなスキルを出したいと思ってます。僕としては、パフォーマンスの一貫性を常に保ちたいと考えています。
調子が悪かった時に40点とかに落ちず、高い基準でキープできる選手としてプレーしたいと思っています」
桜のジャージを身にまとい、成長を遂げて戦うシーズン。BR東京を勝利に導くピースとしてさらに飛躍のストーリーをつくり上げていく。
(写真 / 文:白石怜平)
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