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G.G.佐藤 ”現役最終打席”は殊勲の同点打!この試合で伝えたかったメッセージとは?〜引退試合ドキュメント後編〜

「今日の”1日契約”が今後のフックになれば」

セレモニー後の囲み取材でこの試合を振り返り、「技術というのは忘れないものですね、自転車の乗り方と同じです」と充実した表情で語った。

この日は”1日限定契約”として8年ぶりにユニフォームを着た。メジャーリーグやNPBでも引退する選手に花を添える一つの行事として行われている。

「今回、独立リーグが盛り上がるように少しでも協力できてよかったです」とし、今後もOBによる1日限定復帰などの開催についてその意義を語った。

「スポンサーさまを集めたり、集客の面でも苦労する面があると思います。今日の1日契約が何かのフックになって既存のスポンサーさんに喜んでいただいたり、新しいスポンサーさんがつけばいいと思うのでアリだと思います。

企業の推しOBなどもいらっしゃると思いますし、復帰してもらうことで新たなスポンサーさん獲得につながるなどいろいろなやり方があるのではないでしょうか」

また、20代前半の若い選手たちと共にプレーしたことについても触れ、

「20歳以上の差ですよ(笑)まだ荒削りな部分もあるので改善していけばどんどん伸びると思います。僕も大学の時は控えで、プロに入ったのが26歳。可能性はあるので、頑張ってほしいです」とエールを贈った。

何より伝えたかったのは”決して諦めない”ことであった

この1試合、汗と雨と泥にまみれながらそのフルスイングで打棒健在を見せた。4打席で何より伝えたかったのはセレモニーでも述べた「失敗を恐れずチャレンジし続けてほしい」ということであった。

「ここまでずっと伝えたいと考えていたことです。夢は必ず叶うよと。諦めるなというのは伝えたい。野村(克也)さんに『念ずれば花ひらく』という言葉を授けられてここまで生きてきたので、諦めたら終わりだと思います」

そして最後、セレモニーでの「普通の佐藤に戻ります」の発言についての話題になるとすかさず、「もう1回G.G.佐藤に戻ります!あのセリフ言いたかったんです」と取材会場を笑いで盛り上げ締めくくった。

後日、公言通り”G.G.佐藤”として大学野球の解説に登場。ユニフォームは脱いでも野球への恩返しはまだまだ続いていく。

(おわり)

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