• HOME
  • 記事一覧
  • 独立リーグ
  • 「3年間1軍でプレーして初めてプロ野球選手」久保康友 ロッテ入団時に実践した競争社会で生き残るための思考「自分という選手を監督・コーチに印象付けないといけない」

「3年間1軍でプレーして初めてプロ野球選手」久保康友 ロッテ入団時に実践した競争社会で生き残るための思考「自分という選手を監督・コーチに印象付けないといけない」

「とにかく1軍に残ることに必死」そのために考えていたこととは?

翌06年は開幕投手を務め、前年届かなかった規定投球回に到達。そして前で述べていた区切りの3年目、途中に打球を左手に受け骨折する不運もありながらも、復帰後は先発ローテーションの一角を守り9勝をマーク。3年間1軍の投手としてマウンドに立ち続けた。

プロ入り時に自らの決意を固め、実践することでチームにおける地位を確立していった。勝負の世界に身を置く上での苦労をここで語った。

「チャンスをもらっても一度でも下(ファーム)に落ちてしまうと、上がるのがものすごい大変なんですよ。次に上がるタイミングは1軍の選手が怪我をしたりとか、誰かの調子が悪い時に入れ替わりとなりますが、その時に自分がファームで一番調子良いかどうかはまた別問題なので」

1・2軍の入れ替え時に自身がファームで成績を残せていなければ当然1軍に戻ることはできない。ファームにおいても実戦で結果を出さなければならないため、復帰までの道のりはより遠いものとなってしまう。

「逆に1軍でずっと数字を残し続けていることができれば、ファームに落ちることはないです。なので、何としてもしがみつきましたね。3年間やるとチームメイトや首脳陣は、『久保は成績を残してくれる』という安心感を持ってくれます。それまではとにかく必死こいてやってきました」

09年シーズンの開幕から1ヶ月を切った3月6日、橋本健太郎とのトレードで地元の奈良県に近い阪神へ移籍。セ・リーグでの挑戦となった。

つづく

【関連記事】
兵庫ブレイバーズ 久保康友 グラウンドで感じた独立リーグの課題とNPBを目指す選手たちへ伝え続ける想いとは?

兵庫ブレイバーズ 川崎大介代表「地域と野球を結びつけられるこの仕事に魅力」解散危機を乗り越えた11年の歴史

「”ここでプレーしたい”・”応援したい”チームに」関西独立リーグ 兵庫ブレイバーズ 伝統と挑戦で目指す姿とは

関連記事一覧