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「選手そして地域から”ここでプレーしたい”・”応援したい”チームに」関西独立リーグ 兵庫ブレイバーズ 伝統と挑戦で目指す姿とは

10月よりアカデミー事業を再開

川崎代表が運営する球団は今季、いよいよ単年で収支の赤字がいよいよなくなる見込みである。広告の販売やスポンサー、事業の拡大といったさまざまな経営努力の成果が数字となって表れようとしている。

ただ、選手は現在無給でプレーしているということもあり、更なる収益の強化が必要であるのも事実。今月から”主力事業”である野球を通じた新たな取り組みを始めた。

「アカデミー事業を再構築しようと取り組んでいます。実は3年前までやってたのですが、収支の関係から一旦クローズしていました。ただ、事業展開を考える中で、我々は野球チームなので野球を仕事にするべきだろうと。ちょうど1人OBが何か力になれないかと来てくれたので、彼ともう1名コーチとして担当してもらおうと10月から始めることになりました」

アカデミー活動も事業として再開した

コーチと話し合い、入念な準備を重ね今月から本格再開を果たした。地域に根差したチームらしく、対象は幅広くしていく構想を持っている。

「今は野球教室を中心に小中学生を対象として行っているのですが、大人も対象にしたいです。草野球をやってる人も多くいらっしゃいますので。先日も40代の女性と話していたのですが、『私、バッティングセンターでボールがなかなか当たらないから教えてほしい』と仰っていて、そういった方達にも野球を好きになるきっかけを与えられたらと思っています」

さらには、中学生のチーム「兵庫三田ポニー・ブレイバーズジュニア」を発足させ、ポニーリーグに参入した。兵庫県の野球人口を広めるべく、底辺拡大の一助となる。

川崎代表が語るブレイバーズの魅力

これまでさまざま危機を乗り越え這い上がってきた兵庫ブレイバーズ。

そんな中でも選手たちを守り、”トップリーグの選手を輩出し続ける”というコンセプトの元、NPBへも選手を送り込んできた。

チームの主将で今年のドラフト候補の柏木寿志選手も、「1年でも早くNPBに入るため」とブレイバーズを選び、夢を実現させようとしている。

川崎代表が感じるブレイバーズの魅力とは何かを聞いてみた。

「NPB出身の選手が少なからずいるので、その点は少なからず魅力を感じていただけるのではないかと思います。また、我々も若い選手が多いです。特にウチでは、高校卒業してすぐに試合に出ることもできるので、いい経験の場になると思っています」

さらに魅力的なチームにしていきたいと想いを語った

そして最後に、今後兵庫ブレイバーズをどんなチームにしていきたいか。思い描いていることを尋ねた。

「NPBへの目標を持っている選手でも”この球団に行きたい”と思ってもらえるチーム、地元の方々にも”応援したいな”と思ってもらえる。そんなチームにもっとしていきたいです。みなさんに気軽に球場へ遊びに来てもらって選手と交流していただけたらと思います」

川崎代表は各関係者の話の際に「ありがたいです」と感謝の意を常に述べていた。孤独のスタートからさまざまな方たちの優しさ・温かさを肌で感じながらチームを育んできた。その想いは兵庫全体へと広がっている。

(おわり)

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